OCC News Vol.39(2025.1.16)
2025/01/16 (Thu) 11:00
メールマガジン〔OCC News〕 2025.1.16発行 Vol.39
「酸素・窒素・水素分析装置」の紹介
関係各位
新年明けましておめでとうございます。
平素より格別のお引き立てを賜り、心より御礼申し上げます
今年も岡山セラミックス技術振興財団のメルマガをどうぞよろしくお願いいたします。
本号よりこれまでに当財団へ試験・測定分析依頼等で問い合わせをいただいた皆様にもメルマガを配信させていただくことにいたしました。もし、ご不要でありましたら、お手数ですが、配信されたメルマガの配信削除をクリックしてください。
さて、当財団ではこれまで保有していた「酸素・窒素」分析装置を更新し、2024年3月に「水素」を分析できる「酸素・窒素・水素」分析装置を新規に導入しましたので、ご紹介いたします。
カーボンニュートラルが世界共通の課題となる中、世界に先駆けて日本鉄鋼業は脱炭素化を進めることを最優先課題として取り組んでいます。カーボンニュートラルの実現のためには鉄鉱石還元プロセスにおけるCO2削減が不可欠です。このCO2削減方法の一つに水素による鉄鉱石の還元がありますが、水素が使用される時の課題として、耐火物と水素の反応により耐火物がどのような損傷を受けるかが問題となります。今回導入した「酸素・窒素・水素分析装置」により耐火物の水素還元による酸素の変化や水素の蓄積などを定量的に評価することによって、耐火物の水素還元による損傷を解明できる可能性があります。
一般的に化学分析で多く用いられる蛍光X線分析装置(XRF)は、殆どの酸化物の元素の含有量の分析は可能ですが、酸素・窒素・水素などの軽元素の測定はできません。一方、本装置は酸素・窒素・水素の分析を高感度、かつ迅速に測定できるところが特徴です。
酸素・窒素・水素分析装置は、サンプル中の酸素、窒素、水素をガス化させる抽出ユニットと、発生したガスを検出・計測する計測ユニット、およびサンプルを加熱する電極を冷却するラジエーターユニットと、制御・演算・保守を行うPCで構成されています。
測定原理は、まず、サンプル中の酸素、窒素、水素は不活性ガス中のインパルス加熱融解法によって抽出されます。サンプルに含まれる酸素は、るつぼの黒鉛と反応し、一酸化炭素として抽出され、酸素濃度に応じて一酸化炭素(CO)または二酸化炭素(CO2)として非分散型赤外線検出器(NDIR)で検出されます。また、水素(H2)は酸化され、水(H2O)として非分散型赤外線検出器(NDIR)で検出されます。一方、窒素(N2)はそのまま熱伝導度検出器(TCD)で検出されます。検出された各々のガスは濃度の対応した信号に変換され、測定結果が算出されます。
酸素や水素の分析が可能となったことにより、上述のカーボンニュートラルを目指している鉄鋼業の「高炉水素還元プロセス」や「水素還元鉄製造プロセス」で使用される耐火物の水素還元による損傷等の挙動も定量的に把握することが可能となります。
上記の測定原理や詳細な装置紹介や本装置を用いた実験事例などを紹介します。
各位の一層のご支援を賜りたいと思います。
(担当:馬場)
▼酸素・窒素・水素分析装置の紹介▼
詳細をお知りになりたい方は、以下をクリックしてください。
https://occ.optic.or.jp/magazine/magazine_detail/index/38.html
*******************************************************************
〔セミナー案内〕
▼2024年度 耐火物の伝熱・熱応力セミナー▼
岡山セラミックスセンターでは、今回初めて高温下で使用される耐火物に関する伝熱・熱応力のセミナーを、開催します。
耐火物の必要特性として、耐熱ロス性と耐熱割れ性が挙げられます。それらの特性に係る要素技術として「伝熱」と「熱応力」の基礎的な学習を行います。まず、「伝熱」では伝熱解析の概説とそれに関連する物性値の測定の原理、伝熱解析事例を学習し、「熱応力」では、熱応力解析の概説とそれに関連する物性値の測定の原理、解析で得られる応力と実機との関係について学びます。また、より本格的(実際的)な解析を行う上で必要となる「有限要素法」の基礎的概念についても学ぶ内容となっています。
ぜひ、ご参加の程、よろしくお願いいたします。
【開催日】2025年2月21日(金)
【会場】岡山セラミックスセンター セミナー室(岡山県備前市西片上1406-18)
https://occ.optic.or.jp/event/event_detail/index/153.html
◎測定・分析、施設・機器利用、依頼研究のご相談、お見積などのご要望がありましたら、
以下のリンクからお問い合わせください。
▼測定・分析、施設・機器利用、依頼研究のお問い合わせは以下をクリック▼
https://occ.optic.or.jp/contact/contact_register.html
◎賛助会員への入会にご興味のある方
▼賛助会員のメリット、入会方法の情報は、以下をクリック▼
https://occ.optic.or.jp/contents/display/foundation/member.html
以上、OCCからのお知らせでした。
今後ともよろしくお願いいたします。
*******************************************************************
このメールは、弊社とお名刺を交換していただいた方、セミナー、講習で
アンケートにお答えいただいた方、以前に測定・分析、受託研究などを
ご依頼された方、弊社ホームページに問合せを頂いた方にお送りしています。
今後配信を希望されない方は、こちらを クリックしてください。
配信停止させて頂きます。
https://v.bmb.jp/bm/p/f/tf.php?id=ocrf140618&task=cancel
*******************************************************************
発行 一般財団法人 岡山セラミックス技術振興財団
〒705-0021 岡山県備前市西片上1406-18
連絡先:電話0869-64-0505 メールは以下をクリック▼
https://occ.optic.or.jp/contact/contact_register.html
当財団は、適確な情報を素早くお知らせするため、メールマガジンをはじめました。
今後も定期発行していきますので、よろしくお願いします。
*******************************************************************
「酸素・窒素・水素分析装置」の紹介
関係各位
新年明けましておめでとうございます。
平素より格別のお引き立てを賜り、心より御礼申し上げます
今年も岡山セラミックス技術振興財団のメルマガをどうぞよろしくお願いいたします。
本号よりこれまでに当財団へ試験・測定分析依頼等で問い合わせをいただいた皆様にもメルマガを配信させていただくことにいたしました。もし、ご不要でありましたら、お手数ですが、配信されたメルマガの配信削除をクリックしてください。
さて、当財団ではこれまで保有していた「酸素・窒素」分析装置を更新し、2024年3月に「水素」を分析できる「酸素・窒素・水素」分析装置を新規に導入しましたので、ご紹介いたします。
カーボンニュートラルが世界共通の課題となる中、世界に先駆けて日本鉄鋼業は脱炭素化を進めることを最優先課題として取り組んでいます。カーボンニュートラルの実現のためには鉄鉱石還元プロセスにおけるCO2削減が不可欠です。このCO2削減方法の一つに水素による鉄鉱石の還元がありますが、水素が使用される時の課題として、耐火物と水素の反応により耐火物がどのような損傷を受けるかが問題となります。今回導入した「酸素・窒素・水素分析装置」により耐火物の水素還元による酸素の変化や水素の蓄積などを定量的に評価することによって、耐火物の水素還元による損傷を解明できる可能性があります。
一般的に化学分析で多く用いられる蛍光X線分析装置(XRF)は、殆どの酸化物の元素の含有量の分析は可能ですが、酸素・窒素・水素などの軽元素の測定はできません。一方、本装置は酸素・窒素・水素の分析を高感度、かつ迅速に測定できるところが特徴です。
酸素・窒素・水素分析装置は、サンプル中の酸素、窒素、水素をガス化させる抽出ユニットと、発生したガスを検出・計測する計測ユニット、およびサンプルを加熱する電極を冷却するラジエーターユニットと、制御・演算・保守を行うPCで構成されています。
測定原理は、まず、サンプル中の酸素、窒素、水素は不活性ガス中のインパルス加熱融解法によって抽出されます。サンプルに含まれる酸素は、るつぼの黒鉛と反応し、一酸化炭素として抽出され、酸素濃度に応じて一酸化炭素(CO)または二酸化炭素(CO2)として非分散型赤外線検出器(NDIR)で検出されます。また、水素(H2)は酸化され、水(H2O)として非分散型赤外線検出器(NDIR)で検出されます。一方、窒素(N2)はそのまま熱伝導度検出器(TCD)で検出されます。検出された各々のガスは濃度の対応した信号に変換され、測定結果が算出されます。
酸素や水素の分析が可能となったことにより、上述のカーボンニュートラルを目指している鉄鋼業の「高炉水素還元プロセス」や「水素還元鉄製造プロセス」で使用される耐火物の水素還元による損傷等の挙動も定量的に把握することが可能となります。
上記の測定原理や詳細な装置紹介や本装置を用いた実験事例などを紹介します。
各位の一層のご支援を賜りたいと思います。
(担当:馬場)
▼酸素・窒素・水素分析装置の紹介▼
詳細をお知りになりたい方は、以下をクリックしてください。
https://occ.optic.or.jp/magazine/magazine_detail/index/38.html
*******************************************************************
〔セミナー案内〕
▼2024年度 耐火物の伝熱・熱応力セミナー▼
岡山セラミックスセンターでは、今回初めて高温下で使用される耐火物に関する伝熱・熱応力のセミナーを、開催します。
耐火物の必要特性として、耐熱ロス性と耐熱割れ性が挙げられます。それらの特性に係る要素技術として「伝熱」と「熱応力」の基礎的な学習を行います。まず、「伝熱」では伝熱解析の概説とそれに関連する物性値の測定の原理、伝熱解析事例を学習し、「熱応力」では、熱応力解析の概説とそれに関連する物性値の測定の原理、解析で得られる応力と実機との関係について学びます。また、より本格的(実際的)な解析を行う上で必要となる「有限要素法」の基礎的概念についても学ぶ内容となっています。
ぜひ、ご参加の程、よろしくお願いいたします。
【開催日】2025年2月21日(金)
【会場】岡山セラミックスセンター セミナー室(岡山県備前市西片上1406-18)
https://occ.optic.or.jp/event/event_detail/index/153.html
◎測定・分析、施設・機器利用、依頼研究のご相談、お見積などのご要望がありましたら、
以下のリンクからお問い合わせください。
▼測定・分析、施設・機器利用、依頼研究のお問い合わせは以下をクリック▼
https://occ.optic.or.jp/contact/contact_register.html
◎賛助会員への入会にご興味のある方
▼賛助会員のメリット、入会方法の情報は、以下をクリック▼
https://occ.optic.or.jp/contents/display/foundation/member.html
以上、OCCからのお知らせでした。
今後ともよろしくお願いいたします。
*******************************************************************
このメールは、弊社とお名刺を交換していただいた方、セミナー、講習で
アンケートにお答えいただいた方、以前に測定・分析、受託研究などを
ご依頼された方、弊社ホームページに問合せを頂いた方にお送りしています。
今後配信を希望されない方は、こちらを クリックしてください。
配信停止させて頂きます。
https://v.bmb.jp/bm/p/f/tf.php?id=ocrf140618&task=cancel
*******************************************************************
発行 一般財団法人 岡山セラミックス技術振興財団
〒705-0021 岡山県備前市西片上1406-18
連絡先:電話0869-64-0505 メールは以下をクリック▼
https://occ.optic.or.jp/contact/contact_register.html
当財団は、適確な情報を素早くお知らせするため、メールマガジンをはじめました。
今後も定期発行していきますので、よろしくお願いします。
*******************************************************************