OCC News Vol.37(2024.11.12)
2024/11/12 (Tue) 11:00
メールマガジン〔OCC News〕 2024.11.12発行 Vol.37
「走査型電子顕微鏡の紹介」
関係各位
平素より格別のお引き立てを賜り、心より御礼申し上げます。
今回は、2023年3月に導入したデジタルマイクロスコープについてご紹介します。
デジタルマイクロスコープは、デジタルカメラ(CCDカメラ;Charge Coupled Devices電荷結合素子)を搭載した顕微鏡です。一般的に、光学顕微鏡は接眼レンズを直接覗いて肉眼で観察しますが、デジタルマイクロスコープではデジタルカメラにより拡大画像をモニタに映し出して観察します。耐火物の微構造観察で用いられる光学顕微鏡の一種に分類されますが、観察領域がマクロからミクロまで幅広いことを特徴とします。また、同じく光学顕微鏡の一種に分類される金属顕微鏡と比べて、デジタルマイクロスコープは焦点深度が深いという利点もあります。焦点深度が深いとピントの合う範囲が広くなるので、研磨していないような凹凸のある対象物も観察しやすくなります。
そもそも顕微鏡は肉眼では見えない小さなものを拡大して観察するための装置です。顕微鏡はその観察領域と機構により、大きく2つに分類できます。一つは対象物に可視光を照射し拡大する光学顕微鏡、もう一つは電子線を照射して拡大する電子顕微鏡です。光学顕微鏡はマクロ観察、電子顕微鏡はミクロ観察を得意とします。マクロ観察とミクロ観察は車の車輪のように、双方の情報を補完し合う関係にあります。従って、マクロ観察(低倍率)で全体像を掴み、何を観察し、何を知りたいかを明確にすることが、ミクロ観察(高倍率)の成否にも関わってきます。その際、幅広い観察領域を持つデジタルマイクロスコープで事前に対象物を観察することは、手軽にあたりづけをするのに有効な手段であると考えられます。
光学顕微鏡では光の持つ性質を活用して像を形成できるため、様々な観察法が発達してきました。明視野観察(反射)、暗視野観察(散乱・回折)、微分干渉観察(干渉)、偏光観察(偏光)がそれにあたります。従来のデジタルマイクロスコープでは各々の観察法に対して光学ユニットの取り付けや設定の変更が必要であったものが、本マイクロスコープではボタン操作ひとつで切り替えることが可能になりました。加えて、電動ステージ可動範囲内での連続的な貼り合わせ画像や高さ情報を持つ3D画像の自動撮影も可能になりました。
上記で述べたことを観察事例も用いて紹介していきます。
各位の一層のご支援を賜りたいと思います。
▼デジタルマイクロスコープの紹介▼
詳細をお知りになりたい方は、以下をクリックしてください。
https://occ.optic.or.jp/magazine/magazine_detail/index/36.html
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〔セミナー案内〕
▼第30回ヤングセラミスト・ミーティング in 中四国▼
本年の『ヤングセラミスト・ミーティング(通称:ヤンセラ)』は、徳島において開催します。この会は、優秀な若手セラミスト達が日頃の研究成果の中でもキラリと光る内容を発表するもので、新製品開発や新技術導入のヒントを得ていただくための研究並びに作品発表会です。
この行事には、中・四国エリアでセラミックスの研究開発を進める大学など学術研究機関の先生方も多数参加されますので、情報交換や交流を深める絶好の機会であると考えています。
日々、研究に邁進されている研究者に限らず、産・学の交流を望まれる方々、多数のご参加を関係者一同お待ち申し上げます。
【開催日】2024年12月7日(土)
【会場】徳島大学 常三島キャンパス 共通講義棟(徳島市南常三島町2丁目1番地)
https://occ.optic.or.jp/event/event_detail/index/136.html
▼2024年度 耐火物の伝熱・熱応力セミナー▼
岡山セラミックスセンターでは、今回初めて高温下で使用される耐火物に関する伝熱・熱応力のセミナーを、開催します。
耐火物の必要特性として、耐熱ロス性と耐熱割れ性が挙げられます。それらの特性に係る要素技術として「伝熱」と「熱応力」の基礎的な学習を行います。まず、「伝熱」では伝熱解析の概説とそれに関連する物性値の測定の原理、伝熱解析事例を学習し、「熱応力」では、熱応力解析の概説とそれに関連する物性値の測定の原理、解析で得られる応力と実機との関係について学びます。また、より本格的(実際的)な解析を行う上で必要となる「有限要素法」の基礎的概念についても学ぶ内容となっています。
ぜひ、ご参加の程、よろしくお願いいたします。
【開催日】2025年2月21日(金)
【会場】岡山セラミックスセンター セミナー室(岡山県備前市西片上1406-18)
https://occ.optic.or.jp/event/event_detail/index/153.html
今回からWebでの申し込みが可能となりました。岡山セラミックスセンターのホームページから申込みいただけます。
https://occ.optic.or.jp/
◎測定・分析、施設・機器利用、依頼研究のご相談、お見積などのご要望がありましたら、
以下のリンクからお問い合わせください。
▼測定・分析、施設・機器利用、依頼研究のお問い合わせは以下をクリック▼
https://occ.optic.or.jp/contact/contact_register.html
◎賛助会員への入会にご興味のある方
▼賛助会員のメリット、入会方法の情報は、以下をクリック▼
https://occ.optic.or.jp/contents/display/foundation/member.html
以上、OCCからのお知らせでした。
今後ともよろしくお願いいたします。
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このメールは、弊社とお名刺を交換していただいた方、セミナー、講習で
アンケートにお答えいただいた方、以前に測定・分析、受託研究などを
ご依頼された方、弊社ホームページに問合せを頂いた方にお送りしています。
今後配信を希望されない方は、こちらを クリックしてください。
配信停止させて頂きます。
https://v.bmb.jp/bm/p/f/tf.php?id=ocrf140618&task=cancel
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発行 一般財団法人 岡山セラミックス技術振興財団
〒705-0021 岡山県備前市西片上1406-18
連絡先:電話0869-64-0505 メールは以下をクリック▼
https://occ.optic.or.jp/contact/contact_register.html
当財団は、適確な情報を素早くお知らせするため、メールマガジンをはじめました。
今後も定期発行していきますので、よろしくお願いします。
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「走査型電子顕微鏡の紹介」
関係各位
平素より格別のお引き立てを賜り、心より御礼申し上げます。
今回は、2023年3月に導入したデジタルマイクロスコープについてご紹介します。
デジタルマイクロスコープは、デジタルカメラ(CCDカメラ;Charge Coupled Devices電荷結合素子)を搭載した顕微鏡です。一般的に、光学顕微鏡は接眼レンズを直接覗いて肉眼で観察しますが、デジタルマイクロスコープではデジタルカメラにより拡大画像をモニタに映し出して観察します。耐火物の微構造観察で用いられる光学顕微鏡の一種に分類されますが、観察領域がマクロからミクロまで幅広いことを特徴とします。また、同じく光学顕微鏡の一種に分類される金属顕微鏡と比べて、デジタルマイクロスコープは焦点深度が深いという利点もあります。焦点深度が深いとピントの合う範囲が広くなるので、研磨していないような凹凸のある対象物も観察しやすくなります。
そもそも顕微鏡は肉眼では見えない小さなものを拡大して観察するための装置です。顕微鏡はその観察領域と機構により、大きく2つに分類できます。一つは対象物に可視光を照射し拡大する光学顕微鏡、もう一つは電子線を照射して拡大する電子顕微鏡です。光学顕微鏡はマクロ観察、電子顕微鏡はミクロ観察を得意とします。マクロ観察とミクロ観察は車の車輪のように、双方の情報を補完し合う関係にあります。従って、マクロ観察(低倍率)で全体像を掴み、何を観察し、何を知りたいかを明確にすることが、ミクロ観察(高倍率)の成否にも関わってきます。その際、幅広い観察領域を持つデジタルマイクロスコープで事前に対象物を観察することは、手軽にあたりづけをするのに有効な手段であると考えられます。
光学顕微鏡では光の持つ性質を活用して像を形成できるため、様々な観察法が発達してきました。明視野観察(反射)、暗視野観察(散乱・回折)、微分干渉観察(干渉)、偏光観察(偏光)がそれにあたります。従来のデジタルマイクロスコープでは各々の観察法に対して光学ユニットの取り付けや設定の変更が必要であったものが、本マイクロスコープではボタン操作ひとつで切り替えることが可能になりました。加えて、電動ステージ可動範囲内での連続的な貼り合わせ画像や高さ情報を持つ3D画像の自動撮影も可能になりました。
上記で述べたことを観察事例も用いて紹介していきます。
各位の一層のご支援を賜りたいと思います。
▼デジタルマイクロスコープの紹介▼
詳細をお知りになりたい方は、以下をクリックしてください。
https://occ.optic.or.jp/magazine/magazine_detail/index/36.html
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〔セミナー案内〕
▼第30回ヤングセラミスト・ミーティング in 中四国▼
本年の『ヤングセラミスト・ミーティング(通称:ヤンセラ)』は、徳島において開催します。この会は、優秀な若手セラミスト達が日頃の研究成果の中でもキラリと光る内容を発表するもので、新製品開発や新技術導入のヒントを得ていただくための研究並びに作品発表会です。
この行事には、中・四国エリアでセラミックスの研究開発を進める大学など学術研究機関の先生方も多数参加されますので、情報交換や交流を深める絶好の機会であると考えています。
日々、研究に邁進されている研究者に限らず、産・学の交流を望まれる方々、多数のご参加を関係者一同お待ち申し上げます。
【開催日】2024年12月7日(土)
【会場】徳島大学 常三島キャンパス 共通講義棟(徳島市南常三島町2丁目1番地)
https://occ.optic.or.jp/event/event_detail/index/136.html
▼2024年度 耐火物の伝熱・熱応力セミナー▼
岡山セラミックスセンターでは、今回初めて高温下で使用される耐火物に関する伝熱・熱応力のセミナーを、開催します。
耐火物の必要特性として、耐熱ロス性と耐熱割れ性が挙げられます。それらの特性に係る要素技術として「伝熱」と「熱応力」の基礎的な学習を行います。まず、「伝熱」では伝熱解析の概説とそれに関連する物性値の測定の原理、伝熱解析事例を学習し、「熱応力」では、熱応力解析の概説とそれに関連する物性値の測定の原理、解析で得られる応力と実機との関係について学びます。また、より本格的(実際的)な解析を行う上で必要となる「有限要素法」の基礎的概念についても学ぶ内容となっています。
ぜひ、ご参加の程、よろしくお願いいたします。
【開催日】2025年2月21日(金)
【会場】岡山セラミックスセンター セミナー室(岡山県備前市西片上1406-18)
https://occ.optic.or.jp/event/event_detail/index/153.html
今回からWebでの申し込みが可能となりました。岡山セラミックスセンターのホームページから申込みいただけます。
https://occ.optic.or.jp/
◎測定・分析、施設・機器利用、依頼研究のご相談、お見積などのご要望がありましたら、
以下のリンクからお問い合わせください。
▼測定・分析、施設・機器利用、依頼研究のお問い合わせは以下をクリック▼
https://occ.optic.or.jp/contact/contact_register.html
◎賛助会員への入会にご興味のある方
▼賛助会員のメリット、入会方法の情報は、以下をクリック▼
https://occ.optic.or.jp/contents/display/foundation/member.html
以上、OCCからのお知らせでした。
今後ともよろしくお願いいたします。
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このメールは、弊社とお名刺を交換していただいた方、セミナー、講習で
アンケートにお答えいただいた方、以前に測定・分析、受託研究などを
ご依頼された方、弊社ホームページに問合せを頂いた方にお送りしています。
今後配信を希望されない方は、こちらを クリックしてください。
配信停止させて頂きます。
https://v.bmb.jp/bm/p/f/tf.php?id=ocrf140618&task=cancel
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発行 一般財団法人 岡山セラミックス技術振興財団
〒705-0021 岡山県備前市西片上1406-18
連絡先:電話0869-64-0505 メールは以下をクリック▼
https://occ.optic.or.jp/contact/contact_register.html
当財団は、適確な情報を素早くお知らせするため、メールマガジンをはじめました。
今後も定期発行していきますので、よろしくお願いします。
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