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OCC News Vol.35(2024.9.13)

2024/09/13 (Fri) 11:00
メールマガジン〔OCC News〕 2024.9.13発行 Vol.35
「X線回折法の紹介」

関係各位

平素より格別のお引き立てを賜り、心より御礼申し上げます。
今回は、X線回折法(以下、XRD:X-Ray Diffraction と略す)についてご紹介します。

 XRDは、試料の結晶構造の情報を得る測定手法です。耐火物を構成する結晶相を同定するのに最もよく使用される手法です。試料へのX線照射により発生する元素に固有のX線(蛍光X線)を分光し検出する蛍光X線分析などの元素分析とは異なり、化合物(結晶相)として同定することができます。例えば、二酸化チタン(TiO2)であるルチルとアナターゼや、二酸化ケイ素(SiO2)である石英とクリストバライトなどは、元素分析では区別することができません。このように化学式は同じであっても結晶構造が異なる物質に対して、XRDを用い両者を見分けることができます。一方で、微量に存在する元素の検出には元素分析のほうが向いており、目的によって最適な分析方法を使い分けることが大切になります。
そもそもX線は、原子間距離と同程度(1オングストローム:100億分の1メートル)の波長を持つ電磁波です。原子が規則正しく配列している結晶にX線が入射すると、各原子でX線は散乱されます。散乱されたX線は干渉し合い、特定の方向で強め合います。この現象をX線の回折と呼びます。結晶にX線を照射すると、「2d sinθ = nλ」で表されるBraggの条件を満たす角度で回折X線が観測されます。よって、結晶構造を有しない非晶質な試料や液体の測定には向いていません。実際の測定では、縦軸に回折強度、横軸に回折角をとった回折パターンが得られ、個々の結晶に対して固有のパターンを示します。その回折ピークには、格子定数や原子の種類とその配列状態などの結晶構造を決定するのに必要な情報が含まれています。
XRDのうち粉末試料を対象に測定して結晶相の同定を行う方法が粉末X線回折法です。OCCでは、粉末X線回折法で測定分析を行っています。この方法では、粉末試料中にランダムな方向を向いている無数の微細粒子が含まれていることを前提としています。つまり、Braggの条件を満たす粒子がその中に多く含まれていることを意味します。粉末X線回折法で得られた回折パターンを、データベース(既知の物質の回折角や回折強度をまとめたもの)と比較し、同定(定性分析)を行います。このようにして、対象としている粉末試料の結晶相が同定されます。
上記で述べたXRDの原理やOCC保有のXRD装置概要、および耐火物測定事例や粉末試料において正しい分析結果を得るための注意点などについて紹介していきます。

各位の一層のご支援を賜りたいと思います。

▼X線回折法の紹介▼

詳細をお知りになりたい方は、以下をクリックしてください。
https://occ.optic.or.jp/magazine/magazine_detail/index/34.html

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 〔セミナー案内〕
▼2024年度 生産性向上支援訓練▼
「効率よく分析するためのデータ集計  並びに表計算ソフトを活用した統計データ解析セミナー」
厚生労働省が進めている生産性向上支援訓練を活用して、中小企業等の生産性向上に向けた人材育成を支援するため、『効率よく分析するためのデータ集計』、『表計算ソフトを活用した統計データ解析』に関するセミナーを下記のとおり開催します。
【開催日時】2024年9月19日(木)・20日(金)
【会場】岡山セラミックスセンター セミナー室(岡山県備前市西片上1406-18 TEL 0869-64-0505) 
https://occ.optic.or.jp/event/event_detail/index/151.html

▼SolidWorks(3次元CAD/CAE)個別指導塾▼
製造業関連企業においては、急激に変革する設計・製造技術の進化に適切に対応できるよう、自社による設計・開発力、技術力の強化が求められています。耐火物製造企業においても同様に、耐火物の製造・設計における技術力の強化が求められています。
昨今、これらの技術に必要不可欠となってきた3次元CADを使用して業務に従事している方で、CADに連動して耐火物における伝熱・熱応力解析のCAEを必要とする方を対象として、それぞれの企業様のニーズに沿った個別指導を実施します。
現在、SolidWorksを使用されている、あるいは使用予定の企業様を対象としております。
【開催日時】2024年10月・11月のご希望の2日間
【会場】岡山セラミックスセンター(岡山県備前市西片上1406-18 TEL 0869-64-0505)
https://occ.optic.or.jp/event/event_detail/index/150.html

▼第4回(2024年)測定・分析機能紹介セミナー▼
第1回は、OCRFが耐火物の分析センターとしての基盤を確立したことを宣言し、見学と実演を主にした内容とし、第2回目は、蛍光X線装置とICP装置に関するメーカー説明とOCRFにおける分析に関する適用事例の紹介を実施し、昨年、第3回は前半ではその続きとして、原子吸光分析装置の特性説明と取得データについての事例紹介を行い、後半では、OCCに最近導入した新規装置の紹介と適用分野を紹介させていただきました。
今年の第4回セミナーにおいてもOCCのさらなる新規装置でどんなことができるのかを広く知ってもらい、広く皆様に利用していただくことで新製品開発にもつなげていただきたいとの願いを込めて開催するものです。
【開催日時】2024年10月25日(金)13:00~16:40
【会場】岡山セラミックスセンター セミナー室(岡山県備前市西片上1406-18 TEL 0869-64-0505) 
https://occ.optic.or.jp/event/event_detail/index/152.html

▼第2回(2024年)分析技術&自動化セミナー▼
装置メーカーによる新たな分析技術及び人手(人材)に代わる自動化装置の紹介、IT、IoT、DXに関するセミナーを開催します。
【開催日時】2024年11月8日(金)13:00~16:55
【会場】岡山セラミックスセンター セミナー室(岡山県備前市西片上1406-18 TEL 0869-64-0505) 
https://occ.optic.or.jp/event/event_detail/index/144.html

▼第30回ヤングセラミスト・ミーティング in 中四国▼
本年の『ヤングセラミスト・ミーティング(通称:ヤンセラ)』は、徳島において開催します。この会は、優秀な若手セラミスト達が日頃の研究成果の中でもキラリと光る内容を発表するもので、新製品開発や新技術導入のヒントを得ていただくための研究並びに作品発表会です。
 この行事には、中・四国エリアでセラミックスの研究開発を進める大学など学術研究機関の先生方も多数参加されますので、情報交換や交流を深める絶好の機会であると考えています。
 日々、研究に邁進されている研究者に限らず、産・学の交流を望まれる方々、多数のご参加を関係者一同お待ち申し上げます。
【開催日】2024年12月7日(土)
【会場】徳島大学 常三島キャンパス 共通講義棟(徳島市南常三島町2丁目1番地)
https://occ.optic.or.jp/event/event_detail/index/136.html

◎測定・分析、施設・機器利用、依頼研究のご相談、お見積などのご要望がありましたら、
以下のリンクからお問い合わせください。
▼測定・分析、施設・機器利用、依頼研究のお問い合わせは以下をクリック▼
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◎賛助会員への入会にご興味のある方
▼賛助会員のメリット、入会方法の情報は、以下をクリック▼
https://occ.optic.or.jp/contents/display/foundation/member.html

以上、OCCからのお知らせでした。
今後ともよろしくお願いいたします。

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このメールは、弊社とお名刺を交換していただいた方、セミナー、講習で
アンケートにお答えいただいた方、以前に測定・分析、受託研究などを
ご依頼された方、弊社ホームページに問合せを頂いた方にお送りしています。

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https://v.bmb.jp/bm/p/f/tf.php?id=ocrf140618&task=cancel

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発行 一般財団法人 岡山セラミックス技術振興財団
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