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OCC News Vol.9(2022.6.10)

2022/06/10 (Fri) 11:30
メールマガジン〔OCC News〕 2022.6.10発行 Vol.9
「OCC 分析センター: ボロン(ホウ素)の分析」

関 係 各 位

平素より格別のお引き立てを賜り、心より御礼申し上げます。

当財団では、非酸化物系化合物であるAl3BC3の合成及び特性研究を行っています。出発原料にアルミニウム、炭化ホウ素、カーボンを用い、ほぼ理論密度に近い合成原料を作製していますが、研究開発の途中では、合成度合いを知るために、ボロンの分析を必要としました。

一方、炭化ホウ素原料中のボロンの分析は、JIS R 2015で規定され、水溶性ボロン、硝酸可溶性ボロン、アルカリ融解ボロンとして、異なる分析方法が示されています。それぞれ分析できる内容に違いがあります。アルカリ融解では、全ホウ素が分析でき、硝酸可溶性では、結晶性ホウ素、無定形ホウ素、酸化ホウ素(lll)などが分析でき、水溶性では、遊離の酸化ホウ素が分析できます。

炭化ホウ素原料単独の分析とは異なり、Al原料、B4C原料、C原料の3種の原料から合成されるAl3BC3化合物へのJIS R 2015の適用性、また、どの分析方法に対して可溶性を示すのか興味深いところです。分析結果の詳細は下記をクリックしてください。

また、JISの対象になっている炭化ホウ素は、Al3BC3合成原料の出発原料としてだけでなく、MgO-Cれんが、Al2O3-Cれんが、Al2O3-SiC-Cれんがなどの非酸化物系耐火物の酸化防止剤として使用されることが多く、使用中に非酸化物よりも先に酸化されて酸化ホウ素になることが期待されていますが、添加した炭化ホウ素の純度が劣れば、酸化防止効果は期待できません。そこで、上記分析方法を適用して、炭化ホウ素中のホウ素の分析を試みました。

▼ Al3BC3合成原料、炭化ホウ素原料中のボロンの分析事例 ▼
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以上、OCCからのお知らせでした。
今後ともよろしくお願いいたします。
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