大分県事業承継・引継ぎ支援センター メールマガジン
 
■事業承継いつ動くか?今でしょ!■おおいた事業承継・引継ぎニュース Vol.71《定期便:2026年6月1日号》
このメールは、本メールマガジンにご登録いただいている方の他、大分県事業承継ネットワーク構成機関において事業承継支援に携わっておられる職員や士業の方など、当センターに関わりのある皆さまにお送りしております。
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こんにちは。大分県事業承継・引継ぎ支援センター メールマガジン「おおいた事業承継・引継ぎニュース」編集長の”承継太郎”(しょうけいたろう)です。

6月に入り、梅雨の気配が近づいてきました。雨の日は予定が乱れがちですが、だからこそ「段取り」の見直しが効いてくる季節でもあります。――実は事業承継も、いちばん差が出るのは「段取り」だったりします。

今月号も、事業承継の「次の一歩」につながる情報を、分かりやすくお届けします。短い時間でもお目通しいただけましたら幸いです。



≪ 今号の目次 ≫
■センター便り:【令和8年度スタート】 「今、動くかどうか」が分かれ道になります
■トピック1:「“オール大分”で支える事業承継」 大分県事業承継ネットワーク連絡会議が描く次の一手
■トピック2:新任サブマネージャー 自己紹介
■お知らせ:各種無料相談会のお知らせ
■編集後記

■センター便り:【令和8年度スタート】 「今、動くかどうか」が分かれ道になります
事業承継をめぐる環境は、今大きく変化しています。親族内承継が当たり前だった時代から、第三者承継が主流となる時代へ。その中で、「まだ大丈夫」と考えている間に、選択肢が狭まってしまうケースも増えています。

令和8年度、大分県事業承継・引継ぎ支援センターは、「早く動いた企業ほど選択肢が広がる」環境づくりを一層強化します。

1.早期着手の徹底 -「困る前」に動ける環境へ
事業承継は、着手が遅れるほど選択肢が限られます。県内においても、高齢化の進行により、準備が後まわしとなる傾向が見られています。令和8年度は、50代・60代の現役層への早期アプローチを重点化し、「時間的余裕のある段階からの準備」を後押ししていきます。
具体的には、商工団体や金融機関と連携したプッシュ型の事業承継診断の推進に加え、全18市町村での出張相談会の実施などにより、「困ってから相談」ではなく「将来を見据えた相談」への転換を図ります。中山間地域や小規模事業者へのアプローチも継続強化し、地域全体で早期対応ができる基盤づくりを進めます。

2.第三者承継の質の確保 -「安心して任せられるM&A」へ
県内では、事業承継の手段として第三者承継(M&A)が急速に拡大しています。承継の選択肢が広がる一方で、契約内容や手数料、保証対応などに対する不安も高まっています。こうした状況を踏まえ、令和8年度は「量から質へ」の転換を明確にし、相談者保護を重視した支援を強化します。

具体的には、
・弁護士を中心としたセカンドオピニオン体制の強化
・契約内容や手数料、保証等のチェックの徹底
・登録民間支援機関との連携の高度化(本格的なマッチングが必要な場合、登録民間支援機関へ橋渡しを行い、専門的なマッチング支援を連携して進めます)
などを通じ、安心して任せられるマッチング支援の実現を目指します。また、後継者人材バンクや民間プラットフォームを活用し、多様な選択肢の中から最適な承継を実現できる環境を整えていきます。

3.地域総力戦による支援体制の強化 -つながることで解決する
さらに令和8年度は、地域全体で支える体制の強化を大きな柱としています。商工団体、金融機関、自治体、士業専門家などと連携し、昨年度から取り組んできた「地域の自走化」をより実務レベルで推進します。具体的には、エリアネットワーク連絡会議の開催や研修、帯同訪問などを通じて、各支援機関が現場で対応できる力を高め、相談の受け皿を地域全体で広げていきます。また、当センター・よろず支援拠点・中小企業活性化協議会・信用保証協会などの関係機関との連携強化により、承継後の経営支援まで見据えた切れ目のない支援体制を構築していきます。

事業承継は、経営者一人で抱えるものではありません。そして、動くタイミングが早いほど、選択肢は確実に広がります。令和8年度も、大分県事業承継・引継ぎ支援センターは、地域の皆さまとともに、未来につながる承継を支えてまいります。

■トピック1:「“オール大分”で支える事業承継」 大分県事業承継ネットワーク連絡会議が描く次の一手
5月19日、大分県中小企業会館において「令和8年度 大分県事業承継ネットワーク連絡会議」が開催されました。
本会議は、県内27の支援機関が一堂に会し、事業承継支援の現状と今後の方向性を共有する、まさに「オール大分」の中核となる場です。 

会議では、令和7年度の事業実績として、相談件数や親族内承継支援の着実な増加、多くの指標で目標を上回る成果を上げている旨を報告しました。また、第三者承継(M&A)については支援の量だけでなく「質」の確保も今後の重要なテーマであることを改めて共有しました。

こうした中、特に注目されたのが「支援体制の進化」です。令和7年度は、金融機関との連携強化を目的とした「おおいた金融機関事業承継サポート会議」の創設や、全市町村を対象とした出張相談会の開始など、新たな取り組みが次々と実施されました。金融機関が把握する潜在ニーズを円滑に支援につなげる仕組みや、自治体窓口からの相談導線の整備は、これまで十分にリーチできていなかった層へのアプローチを大きく前進させています。

さらに、別府市および竹田市との連携協定締結により、自治体を含めた地域ぐるみの支援体制が具体化しました。これにより、単なる相談対応にとどまらず、地域の実情に応じた「伴走型支援」がより現場に根差した形で展開されていくことが期待されます。

一方、外部環境の変化も明確に示されました。親族内承継の減少と第三者承継の増加、そして黒字企業であっても廃業に至る「静かな退場」の増加など、事業承継を巡る構造は大きく変化しています。単に承継を促すだけでなく、企業ごとの実情に応じた「多様な選択肢の提示」と「早期対応」が求められる時代に入っていると言えるでしょう。

こうした課題認識を踏まえ、令和8年度は「早期着手の徹底」「第三者承継支援の質の向上」「地域支援機関の自走化」が重点方針として掲げられました。特に、50代・60代の比較的若い経営者層へのアプローチ強化や、M&Aにおけるリスク対応、さらには承継後の経営支援(PMI)まで見据えた一体的な支援の重要性が強調されています。

今回の事業承継ネットワーク会議は、単なる情報共有の場にとどまらず、「支援の質」と「地域全体での推進力」を高めるための重要な節目となりました。事業承継はもはや一機関だけで完結できるテーマではなく、金融機関、商工団体、自治体、専門家が連携してこそ成果が生まれます。

“誰に相談すればよいかわからない”という声をなくし、“まず一歩踏み出せる環境”を整えること。その実現に向けて、ネットワーク全体が次のステージへと進み始めています。


■トピック2:新任サブマネージャー 自己紹介
このたび大分県事業承継・引継ぎ支援センターに勤務することになりました池辺敬二と申します。豊後高田市、杵築市、宇佐市、国東市、姫島村を担当させていただきます。

私は県内の信用金庫を定年退職後、民間企業3社と信用保証協会に勤務しました。多くの時間を地元の事業者の皆さまと接してきた経験を活かし、自治体、商工団体、金融機関の担当者の皆さまと協力しながら重層的に事業承継のお手伝いをさせていただきたいと思っています。

私が担当する地域は全国八幡神社の総本山「宇佐神宮」、神仏習合発祥の地で仏の里国東、「両子寺」、国宝「富貴寺」「真木大堂」「城下町杵築」など日本有数の歴史と文化を有しています。岩戸寺の「修正鬼会」「ケべス祭り」「どぶろく祭り」「キツネ踊り」等の伝統的でユニークなお祭り、「スッポン料理」「車えび」「宇佐からあげ」「安心院ワイン」「麦焼酎」等の豊かな食文化を守ってきた地域の皆さまを担当させていただくこととなりワクワクしています。

事業主さまにおいては、日々経営されている事業に対する想いは人並み以上に強いと思いますが、事業の承継について、もし「何から始めたらいいかわからない」、「誰に相談すればいいかわからない」といったお悩みがありましたら、ぜひお気軽にご相談ください。
当センターと提携する弁護士や税理士、中小企業診断士と協力しながらご支援させていただきます。

病気は「早期発見」といいますが、事業承継は「早期準備」が重要です。少しでも早く準備を始めましょう。


■お知らせ:各種無料相談会のお知らせ
当センターでは、今年度も様々なタイプの無料相談会を多数開催します。
「何から相談したらいいかわからない…」「専門家の意見が聞きたいけど、費用が心配…」そんな方もご安心ください。ご相談者さまの状況やご都合に合わせて、ぴったりの相談会がきっと見つかります。

1.センター常設相談
・ こんな方におすすめ → 事業承継を考え始めたばかりの方、何から手をつけて良いか分からない方、まずは事業承継に関する話を聞いてみたい方。
・ 内容 → 当センター(大分市金池町)にて専門知識を持つ職員が、ご相談者さまのペースに合わせてじっくりお話を伺います。事業承継の基本的な情報提供から、課題の整理、今後の進め方まで、一緒に考えましょう。「まだ考えがまとまっていなくても大丈夫?」もちろんです!まずはお気軽にお越しください。
2.自治体無料相談会
・  こんな方におすすめ → センターまで行くには少し遠い、地理的・時間的に相談に行くのが難しい方。
・ 内容 → 当センターの職員が市役所などの自治体へお伺いして、相談会を開催します。お近くの会場で移動のご負担なく、事業承継に関する疑問や不安をご相談いただけます。
3.税務・法律相談会
・ こんな方におすすめ → 税金(相続税、贈与税、株価対策など)や法律(会社法、契約など)に関する具体的な課題や心配事がある方。
・ 内容 → 税理士や弁護士といった専門家に、直接、具体的に相談できる絶好のチャンスです!毎月定期的に開催していますので、専門的な疑問をスッキリ解決しましょう。

◆円滑な事業承継は、早めの準備から◆
事業承継をスムーズに進めるためには、早期からの計画的な準備が何よりも大切です。「まだ先のこと」と思わずに、まずは当センターの無料相談会を活用して、円滑な事業承継への第一歩を踏み出してみませんか?
相談会は全て事前予約制です。皆さまからのお問い合わせ、ご予約を心よりお待ちしています。
まずはお気軽にご連絡ください!

■編集後記
今月号も最後までお読みいただき、誠にありがとうございました!

今回は令和8年度の重点方針として、早期着手の促進やマッチング支援の強化、支援機関・自治体との連携による地域の自走化など、今年度の方向性をお伝えしました。また、大分県事業承継ネットワーク連絡会議では、支援機関が集まり情報交換を行うことで、地域全体で支える体制の厚みが増していく手応えもありました。

支援は制度や手続きだけでなく、「誰に、どこで、どう相談できるか」が分かるだけで、最初の一歩が踏み出しやすくなります。各種無料相談会のご案内が、情報収集の助けになれば幸いです。今後取り上げてほしいテーマや「こういう情報が知りたい」といったご要望も、ぜひお寄せください。

それではまた次号(7月1日配信予定)をお楽しみに!(承継太郎)

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発 行:大分県商工会連合会|大分県事業承継・引継ぎ支援センター
所在地:大分市金池町3-1-64 大分県中小企業会館5F
電 話:097-585-5010 [受付時間] 平日 9:00-17:00
ホームページ :  https://www.oita-hikitsugi.go.jp

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