大分県事業承継・引継ぎ支援センター メールマガジン
 
■明けましておめでとうございます■おおいた事業承継・引継ぎニュース Vol.66《定期便:2026年1月5日号》
このメールは、本メールマガジンにご登録いただいている方の他、大分県事業承継ネットワーク構成機関において事業承継支援に携わっておられる職員や士業の方など、当センターに関わりのある皆さまにお送りしております。
配信不要の方は、メール末尾のリンクから配信解除することができます。

 __c0__ 様 
  明けましておめでとうございます。大分県事業承継・引継ぎ支援センター メールマガジン「おおいた事業承継・引継ぎニュース」編集長の”承継子”(しょうけいこ)です。

 2026年を迎え、謹んで新年のご挨拶を申し上げます。旧年中は、当センターの活動にご理解とご協力を賜り、厚く御礼申し上げます。本年も、県内企業の皆様の「未来へのバトンタッチ」を全力でサポートしてまいりますので、どうぞよろしくお願い申し上げます。

 さて、以前より言われてきた「2025年問題」。その年を越し、私たちは今、どのような状況にあるのでしょうか。新年最初のメルマガは、この問いから始めたいと思います。

≪ 今号の目次 ≫
■センター便り:【特集】どうなった?「事業承継2025年問題」
■トピック1:第6回「アトツギ甲子園」九州・沖縄ブロック大会開催迫る! 大分県からの出場者を応援しましょう
■トピック2:「おおいた事業承継・引継ぎシンポジウム2025」アーカイブ動画公開中
■お知らせ1:事業承継・引継ぎ事例集「大分県 事業承継物語 2026」発行のお知らせ
■お知らせ2:新任職員よりご挨拶
■お知らせ3:今月の専門家相談会・出張相談会
■コラム:地域のチカラ~身近な伴走者 商工会・商工会議所~
■編集後記 


■センター便り:【特集】どうなった?「事業承継2025年問題」
 2026年の幕開けにあたり、一言ご挨拶申し上げます。
 昨年は、県内各地で事業承継に関するシンポジウムやフォーラム、および各種相談会を開催し、多くの経営者様と「対話」を重ねることができました。その中で感じたのは、「悩みながらも前へ進もうとする経営者の熱意」です。
 事業承継に、「遅すぎる」ことはあっても、「早すぎる」ことはありません。本年も、中小事業者・個人事業主の皆様の「決断」と「行動」に寄り添い、一つでも多くの事業、一人でも多くの雇用を次世代へ繋ぐべく、大分県事業承継・引継ぎ支援センタースタッフ一同、誠心誠意取り組んでまいります。本年もどうぞよろしくお願いいたします。

 ところで、長年、中小企業支援の現場で大きなキーワードとなっていた「事業承継2025年問題」。これは「2025年には団塊の世代全員が75歳以上の後期高齢者となり、後継者不足による大廃業時代が来る」という予測でした。
 2025年を過ぎた今、実際にはどうなったのでしょうか?
1. 「大廃業」は起きたのか?
 結論から言えば、ある日突然、一斉に会社がなくなるような劇的な崩壊は起きていません。しかし、「静かなる廃業」は確実に増加しています。
 帝国データバンク等の調査でも、休廃業、解散件数はコロナ禍の公的支援等によって抑制されていましたが、支援の終了とともに再び増加傾向に転じ、その半数以上が黒字廃業や資産超過状態での廃業となっています。「後継者がいない為にやむなく会社を畳む」という判断をされた経営者が多かったことの表れでもあります。

2. 経営者の高齢化はピークへ
 団塊の世代が全て75歳を超えた今、経営者の平均年齢は過去最高水準に達しています。経営者自身の体力の低下、気力の衰えにより、事業拡大よりも現状維持、あるいは縮小均衡を選ぶケースも増えています。これは、事業承継の準備不足や後継者難なども絡み、地域経済全体の活力低下につながりかねない課題です。


3. 「2025年問題」の次は?
 問題は終わったわけではありません。むしろ、ここからが本番です。これからは「選ばれる企業」と「選ばれない企業」の二極化が進みます。後継者(親族、従業員、第三者)から「継ぎたい」と思われる魅力ある企業になれるか。M&A市場においても、譲り受けを希望する企業からの選別はシビアになってきています。

4. 今、私たちにできること
 「2025年」は通過点に過ぎません。しかし、この節目を機に、多くの企業が事業承継に着手し成功させているのも事実です。「まだ元気だから」ではなく、「元気なうちに未来を託す」へ。
 2026年は、危機感に煽られ不安を募らせるのではなく、当センターをはじめとする公的支援機関を活用した事業承継に本格的に取り組み、前向きな「承継アクション」の年にしていきましょう。


■トピック1:第6回「アトツギ甲子園」九州・沖縄ブロック大会開催迫る! 大分県からの出場者を応援しましょう

 いよいよ、中小企業庁が主催する第6回「アトツギ甲子園」の地方大会が、九州・沖縄ブロック大会を皮切りに今月から始まります。
 本大会は、全国の中小企業・小規模事業者の後継予定者(アトツギ)が、既存の経営資源を活かした新規事業アイデアを競い合うピッチイベントです。
 今年度は全国から225名のエントリーがあり、書類選考を通過した90名が地方大会に出場します。地方大会は全国6ブロックで開催され、各ブロックの上位3名(経済産業局長賞1名、地方大会優秀賞2名)が、ファイナリストとして2月27日に東京(大手町)で開催される決勝大会へ進出します。

■ 九州・沖縄ブロック大会 開催概要
 九州・沖縄ブロック大会は、2026年1月13日(火)に、アクロス福岡(福岡市中央区天神1-1-1)にて開催されます。
 今回の九州・沖縄ブロック大会には、大分県から以下の3名のアトツギが出場することになりました。既存の経営資源を活かし、どのような新規事業のアイデアを発表するのか、ぜひご期待ください。

・藤澤 隆典 氏 (合資会社藤澤精麦工場) 
 - テーマ:「大分県唯一の精麦屋、私にしかできないこと」
・佐藤 奏 氏 (株式会社 KAKIEMON)
  - テーマ:「工務店から始まる外国人材の新時代 ~別府発・未来共生モデル~」
・高瀬 温大 氏 (高瀬水産有限会社)
  - テーマ:「大量斃死をゼロに導く次世代型溶存酸素自動制御装置」

■ 一般観覧について
 本大会は、会場での一般観覧(募集定員100名)のほか、オンラインでの視聴も可能です(いずれも要事前申込)。ピッチに立つ大分のアトツギ達へ向けて、皆様の熱いご声援をよろしくお願いいたします。

■トピック2:「おおいた事業承継・引継ぎシンポジウム2025」アーカイブ動画公開中

 昨年11月17日、当センターと大分市産業活性化プラザとの共催で、「おおいた事業承継・引継ぎシンポジウム2025」を盛況のうちに開催いたしました。
 本シンポジウムは、事業の未来を左右する事業承継について最初に相談する際、「誰に電話をかけるか」という問題意識に基づき、唯一の正解ではなく、各選択肢の「光と影」を徹底的に議論することを目指しました。

 第一部「プロの本音プレゼン」では、地域貢献・非金銭的価値を重視する 島津一暁氏(地域承継&パートナーズ株式会社 代表取締役)、全国マッチングによるシナジー効果を追求する宮田秀太郎氏(株式会社バトンズ 常務取締役)、そして未来のトラブルの芽を摘む弁護士の上野貴士氏(弁護士法人アゴラ)という、3名のプロフェッショナルが登壇。それぞれの立場・目線で考える事業承継のあり方について発表していただきました。

 第二部では、大分県内の部品メーカー(仮想企業)における「地元との義理」と「高額な買収提案」の対立など、具体的な3つのケーススタディをもとに、上記3名の専門家による三者三様の徹底討論が繰り広げられました。「事業承継」と一口に言っても、立場の違う専門家の目線で見ると、それぞれの切り口や支援方法があり「唯一の正解はない」ことを改めて認識することができた貴重な時間となりました。

 議論を通じて、事業承継は単なる経営者交代ではなく、地域価値を守り、さらに飛躍させるための「きっかけ」であることが再確認されました。
 参加者の皆様にとっては、「事業承継における自分にとっての『真の幸せ』とは何か」という問いと向き合う、貴重な機会となったことと思います。

 なお、本シンポジウムのアーカイブ動画を、「当センター公式YouTubeチャンネル」にて公開中【期間限定 2026年3月31日まで】です。ぜひご覧ください。 

■お知らせ1:事業承継・引継ぎ事例集「大分県 事業承継物語 2026」発行のお知らせ

 当センターが支援させていただいた県内事業者の事業承継・引継ぎ事例集「事業承継物語 2026」を発行しました。
 今回の事例集には、親族内承継、従業員承継、第三者承継(M&A等)を含む七つの多彩な事業承継ストーリーを掲載しています。
 老舗レストランの「東洋軒」や、大分県名産の椎茸卸売業「やまよし」、戦前から続く老舗和菓子店「松山堂」など、様々な事業の後継者の方々が主人公です。
 事業を営む上で不可欠な「人」「資産」「知的資産」を、どのようなきっかけでどのように先代から引き継いだのか、さらには今後の新たな事業展開など、具体的な取り組み内容を紹介しており、事業承継を身近に感じていただけること間違いなしです。
 さらに、経営者と後継者(候補)がペアで参加し互いに相談しながら「事業承継計画書」を作成する「バトンタッチワークショップ」(日田市、佐伯市開催)や、トピック2でご紹介した「おおいた事業承継・引継ぎシンポジウム2025」といったイベントの開催報告も掲載しました。

 事業承継の準備には5年から10年程度の期間が必要とされていますので、早めの着手が重要です。身近な事業者の物語や、地域での支援の形を知り、皆様の事業承継に向けた取り組みのヒントとしていただければ幸いです。
 冊子版は県内商工会等で配布しているほか、当センターホームページで電子版(PDF版)も公開していますので、ぜひご覧ください。

■お知らせ2:新任職員よりご挨拶
 令和7年12月より大分県事業承継・引継ぎ支援センターにてサブマネージャーとして勤務することとなりました、奥野芳信(おくのよしのぶ)と申します。 
 親族内承継、第三者承継ニーズの掘り起こし業務を主に、竹田市、豊後大野市、由布市、玖珠町、九重町のエリアを担当いたします。 

 これまで、県内の金融機関に30年以上勤務し、中小企業の経営支援に尽力してまいりました。その中でも、中小企業・個人事業主の方々が直面する「後継者問題」は、深刻な課題であると常々認識していました。この度、縁あって当センターで事業承継支援業務に携わることとなり、中小事業者の皆様が抱える後継者問題解決へのサポートを行うことで、地域経済の活性化に少しでも貢献できればと考えています。 

 プライベートでは、週末に愛犬(トイプードルのそらちゃん)との散歩でリフレッシュしています。趣味の旅行(主にお城巡り)は、「国宝五城(松江城/島根県、姫路城/兵庫県、彦根城/滋賀県、松本城/長野県、犬山城/愛知県)」の制覇を機に中断しているので、近いうちに再開し、日本各地のお城をまた巡りたいと思います。
 今後は、中小企業・個人事業主の皆様の事業承継が円滑に進み、事業がこれからも地域に根差し発展していけるよう、事業者様に寄り添った丁寧な支援を心掛けていきます。どうぞよろしくお願いいたします。  

■お知らせ3:今月の専門家相談会・出張相談会
 後継者への株式譲渡に関する税務上のご相談や、経営権の移譲に伴う法的な手続きなど、具体的なご相談が可能です。お気軽にご予約ください。

【専門家相談会】 弁護士、税理士が対応します。
 事業承継に関する具体的なお悩みがあれば、専門家に相談することが解決への近道です。今月、来月の「税務・法律専門家による定例相談会」を以下のとおりご用意しています。
 なお、専門家による相談会は、今年度開催分は残り4回(1月:2回、2月:2回)となりました。今まで迷われていた方も、ぜひご相談にお越しください。

 会 場: 大分県中小企業会館 6階
 日 時: 1月13日(火) 13:30~16:30 ⇒ 税理士 による税務相談
日  時: 1月26日(月) 13:30~16:30 ⇒ 弁護士 による法律相談
日  時: 2月09日(月) 13:30~16:30 ⇒ 税理士 による税務相談
日  時: 2月24日(火) 13:30~16:30 ⇒ 弁護士 による法律相談


【出張相談会】 センターの相談員が県内各地へ伺います。
 「いつかは本気で取り掛かからないと…でも…」と重い腰をなかなか上げられない方のために、日時や会場を自由にお選びいただき気軽に相談できる「出張相談会」。1月の開催は以下のとおりです。

 1月14日(水) 津久見市    10:00~16:00 会場:市民ふれあい交流センター
 1月14日(水) 杵築市     14:00~16:00 会場:杵築市役所
 1月14日(水) 豊後大野市   10:00~12:00 会場:中央公民館
 1月16日(金) 竹田市     10:00~15:00 会場:城下町交流プラザ
 1月20日(火) 宇佐市     14:00~16:00 会場:宇佐市役所
 1月22日(木) 別府市     09:00~16:00 会場:別府市役所
 1月22日(木) 佐伯市     10:00~15:00 会場:佐伯市役所
  
 各種相談会は、いずれも事前予約制、費用は無料です(1枠1時間)。

 
 最新情報は当センターのホームページでもご案内していますので、お気軽にご予約・お問い合わせください。

■コラム:地域のチカラ~身近な伴走者 商工会・商工会議所~
 事業承継の悩みは、税金や法律だけではありません。「後継者をどう育てるか」「販路をどう広げるか」「補助金を活用するには」といった、経営全般の課題が密接に関わっています。

 そんな時に頼りになるのが、地域の商工会・商工会議所の経営指導員の方々です。
 日頃から地域の企業を巡回し、経営状況や家族状況までよく理解している彼らだからこそ、形式的なアドバイスではない、中小企業経営者や個人事業主の方々の想いに寄り添った「伴走支援」が可能です。
 当センターも、これら商工会・商工会議所指導員の皆様の協力を得ながら、密に連携しチームとなって中小企業経営者や個人事業主の皆様をサポートしています。

 「センターにいきなり電話で相談するのはハードルが高い」という方は、まずはお近くの商工会・商工会議所へ「事業承継のことで...」とご相談されてみてはいかがでしょうか。

■編集後記
 今号も最後までお読みいただき、誠にありがとうございました。
 お正月はゆっくり過ごせましたでしょうか?私は実家でお雑煮を食べながら、家族と「昭和・平成の日本の会社」や「高度成長期における会社あるある話」に花を咲かせました。経済が右肩上がりだった時代の社会に苦労話はつきものですが、今の日本経済の礎を築いてくれた方々への感謝と尊敬の気持ちが湧いてきます。
 「2025年問題」。言葉としては一区切りかもしれませんが、事業承継はそれぞれの会社にある「物語」を紡ぐ作業です。皆様の素敵な物語が一つでも多く未来へ続くよう、今年も本メルマガを通じて情報をお届けしてまいります。
 令和8年も、本メールマガジン「おおいた事業承継・引継ぎニュース」を、どうぞよろしくお願いいたします。(承継子) 

・本メールの送信元メールアドレスは送信専用です。お問い合わせ等につきましては、 こちらからお願いします。
・メールマガジンの配信解除は、 こちらの「解除フォーム」からお願いします。
・登録内容(メールアドレス等)を変更される場合は、お手数ですが、 こちらから一度登録を解除し、改めて登録しなおしてください。

ーーー ◇◇◇ ーーー

発 行:大分県商工会連合会|大分県事業承継・引継ぎ支援センター
所在地:大分市金池町3-1-64 大分県中小企業会館5F
電 話:097-585-5010 [受付時間] 平日 9:00-17:00
ホームページ :  https://www.oita-hikitsugi.go.jp

Copyright (C) 2021-2026 大分県商工会連合会|大分県事業承継・引継ぎ支援センター