大分県事業承継・引継ぎ支援センター メールマガジン
 
■令和7年度本格始動!■おおいた事業承継・引継ぎニュース Vol.57《定期便:2025年5月1日号》
このメールは、本メールマガジンにご登録いただいている方の他、大分県事業承継ネットワーク構成機関において事業承継支援に携わっておられる職員や士業の方など、当センターに関わりのある皆さまにお送りしております。
配信不要の方は、メール末尾のリンクから配信解除することができます。

 __c0__ 様 
 こんにちは。大分県事業承継・引継ぎ支援センターメールマガジン「おおいた事業承継・引継ぎニュース」編集長の”承 継子”です。このメールマガジンは、当センターの支援内容や事業承継に関わる様々な情報を、定期便(毎月1回発行)及び臨時便(不定期)にてお届けしています。

≪ 今号の目次 ≫
■センターより:令和6年度 センターの振り返り
■トピック1:令和6年度 事業承継診断集計結果
■トピック2:新入職員4名よりご挨拶
■お知らせ:令和7年度 親族内承継支援担当サブマネージャーの担当地区と役割変更のご案内
■無料相談会:令和7年度無料相談会始まります!
■編集後記


■センターより:令和6年度 センターの振り返り
 平素は当センターの活動に多大なるご理解とご協力を賜り、心より感謝申し上げます。 新年度を迎え、令和6年度のセンターの活動を振り返り、皆様にご報告させていただきます。

 2024年度の帝国データバンクの調査によりますと、大分県の後継者不在率は依然として全国で7番目に高い水準(61.3%)にあり、多くの中小企業・小規模事業者の皆様が事業の将来に不安を抱えておられます。加えて、昨今は物価高や人手不足など厳しい経営環境が続き、残念ながら事業継続を断念される「あきらめ廃業」も増加傾向にあるという調査結果も出ており、このような状況は、大分県の地域経済にとって大きな課題であると認識しています。

 しかし、そのような中でも未来に向けて一歩を踏み出そうと、令和6年度も多くの経営者様、後継者の皆様からご相談をいただきました。内訳では、親族内承継182件、第三者への譲渡194件のご相談があり、それぞれ34件、39件の事業承継・引継ぎの完了、成約を支援させていただきました。昨年度初めに掲げた目標を上回る実績を残すことができましたのは、ご相談いただいた中小企業・小規模事業者の皆様の決断はもちろん、日頃から連携させていただいている商工団体、金融機関、士業の皆様をはじめとする各関係機関の皆様との「オール大分」での事業承継支援ネットワークを中心とした支援体制の賜物と、深く感謝しております。

 また、県内各地での相談会(定例・出張含む延べ49回実施)や、支援者のスキルアップを図る研修会(延べ11回、318名参加)、そしてテレビCMやラジオ、SNS、新聞折り込みチラシなどを活用した広報活動にも取り組み、事業承継の重要性や当センターの役割を知っていただく努力を続けてまいりました。まだまだ認知度向上という課題はありますが、一件でも多くの大切な事業を次の世代へ繋ぐため、地道な活動を継続していく所存です。

 令和7年度は、新たに4名の職員を迎え、15名体制と強化いたしました。厳しい時代ではありますが、当センターは皆様の「会社の未来を創る」挑戦に寄り添い、伴走してまいります。事業承継は決して他人事ではありません。どんな些細なことでも結構です。「まだ早い」と思わず、どうぞお気軽にご相談ください。

■トピック1:令和6年度 事業承継診断集計結果
 代表者が60歳以上の事業所を中心に、県内の商工会・商工会議所、金融機関のご協力のもと、毎年実施している事業承継診断。年度ごとに国への報告も義務付けられているこの診断結果の件数は、令和6年度の合計は2,316件でした。ご協力いただきました支援機関のご担当者の皆様、誠にありがとうございました。
 令和6年度分の診断結果の集計について、簡単にご報告いたします。

 いただいた診断のうち、集計可能な診断案件は1,380件でした。この中から事業承継診断結果の一部として、後継者の有無に関するデータをご紹介します。
 集計可能件数1,380件のうち、後継者が「あり」と回答された事業所は623件、「なし」と回答された事業所は757件で、全体の半数を超える約55%の事業所が現在後継者不在という結果となりました。これは一昨年前の令和5年度と比較すると、約61%であった後継者不在率が6ポイント減少したことになり、わずかではありますが良い傾向であるといえます。

 市町村別で見てみると、後継者不在率は大半で50%以上であることが確認され、中でも4つの市町村では60%を超える結果となっています。
 こうした状況を背景に、各実施機関による診断後の対応として「センターに繋ぐ」を選択した件数は330件に達し、令和5年度の314件から増加傾向にあります。

 事業承継診断は、早期かつ計画的な事業承継の重要性について、経営者が「気づき」を得るきっかけにもなる重要なものです。今年度も引き続き事業承継診断シートを利用し、事業者様に対し事業承継に関する早めの取り組みを後押しします。少しでも多くの事業者様の悩みを解決に導けるよう、支援機関の皆様におかれましては引き続きご協力をお願い申し上げます。
 事業承継診断に基づき、支援のニーズに応えるため、当センター職員が県内各地を巡回訪問しています。事業承継に関する悩みをお持ちの事業者様がいらっしゃいましたら、ぜひ当センターへご相談ください。


■トピック2:新入職員4名よりご挨拶
 この春より4名の職員がセンターに仲間入りしました。これまでも自身の専門分野で活躍してきた優秀な人ばかりです。どうぞお見知りおきください。

◇江藤 隆文(サブマネージャー)
 令和7年4月より、大分県事業承継・引継ぎ支援センターに勤務することになりました、江藤隆文(えとうたかふみ)と申します。第三者承継支援のサブマネージャーとして業務を担当することになりました。 
 県内の銀行に31年間勤務後、関連会社のリース会社で11年間、通算42年間金融関係の企業に勤務していました。金融機関での勤務の大半は法人取引を担当しており、各種ファイナンス、中小企業者の経営支援、事業計画書のサポートなど多様な業務に携わってきましたが、その頃からお取引先から後継者不在の悩みを数多くお伺いしており、公的支援の必要性を痛感してきました。当センターに所属することになった今後は、そのような悩みを持つ相談者に寄り添った支援を行っていきたいと思います。 
 趣味はサッカー観戦と週1回の筋トレです。大分トリニータのサポーター歴は25年、試合はホームほぼ全試合、アウェーの試合も年間数試合観戦しています。3月には仙台まで行ってきました。 
 今後は、後継者不在による中小企業の廃業や倒産を防ぎ、経営者や従業員の生活を守れるよう支援したいと思います。よろしくお願いいたします。 

◇下郡 昇(サブマネージャー)
 皆さん、はじめまして! この4月より、大分県事業承継・引継ぎ支援センターのサブマネージャーとして仲間入りしました、下郡 昇(しもごおりのぼる)と申します。どうぞよろしくお願いいたします。
 私は、縁あって2019年に出身地の東京から魅力あふれる大分県へ移住してきました。以来、中小企業診断士として活動しており、事業承継のご支援はもちろん、創業や経営改善など、様々な形で地域の事業者の皆様のサポートに携わらせていただいています。
 前職では20年以上にわたり、業種や規模も様々な大手企業、官公庁、メーカー、情報システム企業といった組織を相手に、人事や教育に関する事業に関わってきました。多様な組織を見てきた経験も活かしながら、「大分の中小企業・個人事業者を元気にしたい!」という強い想いを持って、日々支援に取り組んでいます。
 事業承継は、会社にとっても、経営者様やご家族、従業員の皆様にとっても、非常に大きな節目であり、未来への大切な一歩だと思います。これまでの経験と中小企業診断士としての知識を総動員し、皆様一人ひとりの状況や想いにしっかりと寄り添いながら、円滑なバトンタッチのお手伝いができればと考えております。
 センターの一員としては新米ですが、皆様のお役に立てるよう精一杯努めてまいりますので、どうぞお気軽にお声かけください。これからどうぞよろしくお願いいたします!


◇木村 健一(サブマネージャー)
 4月より大分県事業承継・引継ぎ支援センターの仲間入りをしました、木村健一(きむらけんいち)と申します。 
 事業承継支援における弁護士会との連携強化の流れをうけて、サブマネージャーとして週1回勤務することになりました。大分県大分市の出身です。私の大好きな地元大分で、後継者が見つからずに優良な中小事業者が廃業してしまう、そんな残念なことができるだけ起きないように、微力ながらお役に立てれば、そして地元経済の活性化に貢献できればと考えています。 
 最近の趣味は旅行で、特に外国の文化に接するのが好きです。若い頃に沢木耕太郎さんの「深夜特急」を読んで旅にあこがれ、リュック一つかかえてタイをひとり旅しました。弁護士になる前のサラリーマン時代に出張したところも含め、これまで北アメリカ、東南アジア、ヨーロッパを中心に約20カ国を訪問しました。最近では、家族と一緒にベトナムのホーチミン市を旅行して、道路にあふれかえらんばかりのバイク、バイク、バイク!人々のエネルギーに圧倒されてきました。
 大分もAPUを始め外国人留学生が非常に多い地域ですね。彼らが卒業後も大分に残り、事業承継の受け皿となって活躍していく…そんなふうになっていくと楽しそうです。
 これから、何事にも積極的にチャレンジしていきますので、どうかよろしくお願いいたします。  

◇廣瀬 英雄(サブマネージャー)
 4月より、大分県事業承継・引継ぎ支援センターにてサブマネージャーとして勤務しております廣瀬英雄(ひろせひでお)と申します。支援機関の皆様と協力しながら、事業承継支援ニーズの掘り起こしと親族内支援を中心に中津市、日田市エリアを担当し、かつ県全体の金融機関様との事業推進を担当させていただいています。 
 職業人生として、地元金融機関に約31年、民間企業(製造業)約12年を経て、前職は内閣府事業の大分県プロフェッショナル人材活用センターに5年間従事し、その殆どが中堅・中小企業に対する課題解決に向けた取り組みでした。 
 趣味は、月一回のゴルフや、ドライブ、スポーツジム通いで、日頃から自身のリフレッシュに努めています。特に、2~3年前からはドライブの最中に出会う橋の写真撮影に夢中になっています。こちらの岸から向こう岸へと繋がっている橋は、ただの生活に必要なものだと捉えがちですが、私は「心と心を結ぶ夢の懸け橋」であると感じており、各地域で出会うすばらしい橋達に感動を覚えています。「全国の橋一覧」の中の九州制覇を当面の目標として、時間があれば各地を巡っています。
 当センターに入り、改めて事業承継の必要性を再認識しました。親族内同士、事業者様同士の「懸け橋」になれるよう、支援業務に最大限取り組みますので、どうぞよろしくお願いいたします。 

■お知らせ:令和7年度 親族内承継支援担当サブマネージャーの担当地区と役割変更のご案内
 今年度より、親族内承継支援を一層強化するため、従来の「エリアコーディネーター」は、「親族内承継支援担当サブマネージャー」へと役割と名称を変更しました。また、担当地区についても、一部変更しましたので、ご案内いたします。
 新体制における各担当地区は以下の通りです。

・サブマネージャー 岩崎 美紀:大分市
・サブマネージャー 矢上 将大:別府市、豊後高田市、杵築市、宇佐市、国東市、姫島村、日出町
・サブマネージャー 佐藤 雅光:竹田市、豊後大野市、由布市、九重町、玖珠町
・サブマネージャー 村松 清:佐伯市、臼杵市、津久見市
・サブマネージャー 廣瀬 英雄(新任):中津市、日田市

 従来のエリアコーディネーターは、主に担当エリア内の関係機関と連携し、親族内承継から第三者承継まであらゆる事業承継ニーズの「掘り起こし」を中心に活動しておりました。
 新たな職務である「親族内承継支援担当サブマネージャー」は、これらの掘り起こし活動に加え、親族内承継に関するご相談の初期対応から、具体的な承継計画の策定、実行支援といった個別支援まで、より深く、一貫して、皆様に寄り添いサポートさせていただくことができるようになりました。
 これまで以上に強固となった当センターの親族内承継支援に、どうぞご期待ください。

■無料相談会:令和7年度 無料相談会始まります!
 大分県事業承継・引継ぎ支援センターでは、事業承継に関する様々な課題をお持ちの中小企業・個人事業者の方々を対象に、令和7年度も様々なタイプの無料相談会を開催します。
 ご相談内容やご都合に合わせて、以下の4種類の相談会からお選びいただけます。いずれも相談は無料、事前予約制となっています。

1.センターでの常設相談(平日9時~17時)
 事業承継を考え始めた段階の方、具体的な課題の整理が必要な方など、初期段階のご相談に対応します。当センター(大分市金池町)にて専門知識を有するセンター職員が随時ご相談に対応し、事業承継に関する基本的な情報提供や、今後の進め方に関する助言を行います。「考えがまとまっていなくても大丈夫?」もちろんです!あなたのペースに合わせて、まずはお話を伺います。一緒に課題を整理するところから始めましょう。

2. センター職員出張相談会
 「相談はしてみたいが、センターまで行くにはちょっと遠い…」という方もご安心を!センター職員が県内各地の商工会、商工会議所などへ出向いて相談会を開催します。センターへの移動が地理的・時間的に困難な場合でも、近隣の会場ならご負担も少なく、お気軽にご相談いただけます。

3. 税務・法律専門家による定例相談会
 税務や法律に関する具体的な課題やご懸念をお持ちの方を対象に、毎月定期的に開催している定例相談会です。税金や法律の専門家である税理士・弁護士に、直接、具体的に相談できるチャンスです!相続税、贈与税、株価対策、会社法、契約のことなど、専門的な疑問をスッキリさせましょう。

【税務相談】毎月第2月曜日、および偶数月 第1月曜日(税理士対応)
【法律相談】毎月第4月曜日(弁護士対応)
※いずれも月曜日が祝日の場合は翌火曜日に実施
・会場: 大分県中小企業会館6階 中会議室
・時間: 13:30~16:30(1枠1時間)

《5月、6月の開催日》
*税務相談会:5/12(月)、6/2(月)、6/9(月)
*法律相談会:5/26(月)、6/23(月)
4. 税務・法律専門家による出張相談会
 上記「3. 税務・法律専門家による定例相談会」の日程が合わず参加が困難な方を対象として、税理士や弁護士が県内各地の商工会、商工会議所、市役所など公的施設へ出張してご相談に応じます。税務・法律に関する具体的なお悩みがある方はぜひご利用ください。

※2、4の出張相談会につきましては、開催日程・会場等、現在調整中です。決定次第、改めてご案内いたします。

 事業承継を円滑に進めるためには、早期からの計画的な準備が不可欠となります。当センターの無料相談会をぜひご活用ください。皆様からのお問い合わせ、ご予約を心よりお待ちしています。

■編集後記
 まぶしい新緑の中に爽やかな風を感じる季節になりました。新年度も1か月が過ぎ、新しい生活や職場環境にも慣れてきた頃ではないでしょうか。
 当センターにも、大きな「新しい風」が吹いています。トピック2でご紹介したとおり、この春から4名の頼もしいスタッフが新たに仲間入りしました!いずれも金融や法律など、それぞれの分野で豊富な経験を持つ人ばかり!これまで培ってきた幅広い見識をもとに、当センターを盛り上げてくれること間違いなしです。
 パワーアップした当センターは、中小企業、個人事業主の方々の大切な事業の未来を守るため、より幅広く、より手厚い支援を提供できると確信しています。新体制となったセンター職員一同、気持ちを新たに県内の事業承継・引継ぎを全力でサポートします。
 「事業承継について考え始めた」、「専門家の意見を聞いてみたい」など、どんなことでも結構です。どうぞお気軽にご相談ください!
 


 最後までお読みいただきありがとうございました。それでは次号をお楽しみに! (承 継子)

・本メールの送信元メールアドレスは送信専用です。お問い合わせ等につきましては、 こちらからお願いします。
・メールマガジンの配信解除は、 こちらの「解除フォーム」からお願いします。
・登録内容(メールアドレス等)を変更される場合は、お手数ですが、 こちらから一度登録を解除し、改めて登録しなおしてください。

ーーー ◇◇◇ ーーー

発 行:大分県商工会連合会|大分県事業承継・引継ぎ支援センター
所在地:大分市金池町3-1-64 大分県中小企業会館5F
電 話:097-585-5010 [受付時間] 平日 9:00-17:00
ホームページ :  https://www.oita-hikitsugi.go.jp

Copyright (C) 2021-2025 大分県商工会連合会|大分県事業承継・引継ぎ支援センター