大分県事業承継・引継ぎ支援センター メールマガジン
 
■アトツギ甲子園5年連続決勝進出!■おおいた事業承継・引継ぎニュース Vol.54《定期便:2025年2月3日号》
このメールは、本メールマガジンにご登録いただいている方の他、大分県事業承継ネットワーク構成機関において事業承継支援に携わっておられる職員や士業の方など、当センターに関わりのある皆さまにお送りしております。
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 こんにちは。大分県事業承継・引継ぎ支援センターメールマガジン「おおいた事業承継・引継ぎニュース」編集長の”承 継子”です。このメールマガジンは、当センターの支援内容や事業承継に関わる様々な情報を、定期便(毎月1回発行)及び臨時便(不定期)にてお届けしています。

≪ 今号の目次 ≫
■センター便り:大分県から5年連続ファイナリスト輩出!「 第5回アトツギ甲子園 九州・沖縄ブロック大会」結果報告
■トピック1:事業承継対策シートvol.5、vol.6が完成しました!
■トピック2:「おおいた後継者塾2024」フォローアップセミナーを開催しました
■お知らせ1:事業承継事例動画「株式会社豊後大野クラスター(豊後大野市)」公開
■お知らせ2:「事業承継・M&A補助金」の概要が発表されました
■無料相談会:令和6年度無料相談会
■編集後記

■センター便り:大分県から5年連続ファイナリスト輩出! 「第5回アトツギ甲子園 九州・沖縄ブロック大会」結果報告

 1月17日、福岡市で開催された「第5回アトツギ甲子園 九州・沖縄ブロック大会」で、書類審査を通過した15名のアトツギ(中小企業の後継者)たちが素晴らしいプレゼンテーションを披露。地域の未来を担う熱い想いが会場を包みました。

 大分県は本大会第1回目から連続してブロック大会で入賞し、ファイナリストとして決勝大会に出場するなど、毎年優秀なアトツギを輩出しています。今年もブロック大会上位入賞者3名のうち、見事、最優秀賞である「九州経済産業局長賞」を獲得された栗田貴宏さんと、「地方大会優秀賞」を獲得された木梨桃子さんの2名が選ばれました。これは、大分県内のアトツギ支援活動が確実に成果を上げている証です。

◎九州経済産業局長賞:栗田貴宏さん(有限会社育葉産業/豊後大野市大野町)
 栗田貴宏さんは、「有機水耕栽培(プロバイオポニックス)」への挑戦を提案。水耕栽培の限界を超える革新性が高く評価されました。
 栗田さんの地元、豊後大野市大野町(人口約3,700人)は、第2回、第3回にもファイナリストを輩出しており、栗田さんは3人目という快挙です。特筆すべきは、これらの事業所が1km圏内に隣接していること。地域での切磋琢磨が結実したと言えるでしょう。

◎地方大会優秀賞:木梨桃子さん(株式会社木梨ふぐ九州店/臼杵市)
 木梨桃子さんは、「伝承された技と味!日本のふぐ料理を世界に広め、SUSHI,TEMPURA,FUGUへ」というテーマで、シンガポール進出への意欲、具体的な計画内容を発表しました。 

 惜しくもファイナリストに選ばれなかった中川貴裕さん(株式会社T&E)と藤川鴻太郎さん(有限会社藤川金物店)も、素晴らしいプレゼンテーションを披露。お二人の情熱と革新性は、審査員や観客に大きな感銘を与えました。今後の皆さんの未来を大分県全体で応援しています!

 九州・沖縄ブロックから選ばれた計3名のファイナリストは、2月20日(木)に東京で開催される全国決勝大会へ進むことになります。栗田さん、木梨さんには、この大舞台で大分県の強みと自社の魅力を全国に発信していただき、大分県代表として活躍してくれることを期待しています。また今回を機に、他のアトツギたちと関わり刺激を受けることで、ともに未来を切り拓いてほしいと願っています。

 当センターでは、これからも挑戦を続けるアトツギの皆さんが夢を実現できるよう、全力で応援し、サポートしながら成功事例や最新情報をお届けしていきます。 

■トピック1:事業承継対策シートvol.5、vol.6が完成しました!
 大分県事業承継・引継ぎ支援センターでは、独自の取り組みとして、事業承継に関してよくご相談を受けるテーマについて、専門家の監修を受けたパンフレットを制作しています。これまで以下の4冊をテーマ別に発行してきました。
 ・vol.1 認知症対策編
 ・vol.2 個人事業の事業承継編
 ・vol.3 数値から見る課題発見編
 ・vol.4 円満な廃業編

 今回、シリーズ第5弾、第6弾として、vol.5「建設業編」、vol.6「飲食業、宿泊業、理・美容業編」が完成しました。

 「建設業編」は、浜田行政書士事務所の浜田建二行政書士の監修のもと、許認可が必要な建設業について詳しく解説しています。建設業許可がない場合のリスク、許可取得の基準と手続きの流れ、注意すべきポイント、事業承継対策のチェック項目など、実務に役立つ情報を網羅しています。

 「飲食業、宿泊業、理・美容業編」では、大分県生活衛生営業指導センターの監修のもと、各業界特有の規制や必要な手続き、注意点を分かりやすくまとめました。また、事業承継時に役立つチェックリストなど、事前準備に活用できる情報も充実しています。巻末には所轄の保健所一覧も掲載しており、事業承継や衛生管理に関する相談の際に便利です。

 今回完成した「建設業編」と「飲食業、宿泊業、理・美容業編」は、これまでのシリーズ4冊とあわせて、多くの事業者の皆さまに役立つ内容となっています。
 本パンフレットは、商工会や商工会議所などで2月以降に配布予定です。ぜひご活用ください。

■トピック2:「おおいた後継者塾2024」フォローアップセミナーを開催しました
 当センターでは、事業承継支援の一環として後継者の育成支援も行っています。去る8月21日と8月28日の2回にわたり、中小企業の後継者向けセミナー「おおいた後継者塾2024」を開催し、延べ45名の後継者の方々にご参加いただきました。 
 この第3回目として、「おおいた後継者塾2024 フォローアップセミナー」が1月9日、中小企業会館にて開催され、9名の方が受講されました。
 今回のテーマは、“ピッチ力強化”。各業界の関係者に向けて自社のビジネスプランを短時間で効果的に伝える際のプレゼン手法を、講義と実践を通して学んでいただきました。

 講義編では、株式会社トリアナの川野剛氏による「成功するピッチ資料の作り方」をテーマに、シーンに合わせた自己紹介方法から始まり、構成、デザインなど実例を挙げて解説していただきました。とても分かりやすい内容で、講義後は各々活発な質疑応答も交わされました。
 続いて当センター栗山承継コーディネーターによる講義では、ピッチのポイントについて実例動画を見ながら具体的に解説。中でも、生成AIを活用したブラッシュアップ手法の紹介には、多くの受講者が新鮮な感動を覚えたようで、真剣な表情で聞き入っていました。
 実践編では、アドバイザー役に株式会社トリアナ 川野剛氏、みむろ診断士事務所 三室忠之氏、株式会社IT武装コンサルティング 工藤崇氏を迎え、受講者3名(有限会社藤川金物店の藤川さん、有限会社育葉産業の栗田さん、株式会社木梨ふぐ九州店の木梨さん)によるピッチ大会を行いました。

 3者とも、自社の経営資源を活かしつつ後継者ならではの視点で新たなビジネスプランを提案した熱意あふれるピッチ内容で、受講者皆が心を動かされました。

 セミナー終了後は、「発表者の夢のあるピッチを聞いて感激した。」「ピッチへの理解が深まった。」などの感想が寄せられ、刺激的な1日となったようです。後継者として、今後取り組んでいくビジネスの過程において役立てていただければと思います。

■お知らせ1:事業承継事例動画「株式会社豊後大野クラスター(豊後大野市)」公開
 事業承継事例動画の今年度第4弾 として、「株式会社豊後大野クラスター」の取り組みを当センターのYouTubeチャンネルにて公開しました。本動画が、今年度最後の事例紹介となります。

 今回ご紹介するのは、株式会社豊後大野クラスターの親族内承継の事例です。同社は、地元産野菜の加工を手がける食品加工業を営んでおり、創業者である父親から長男(社長)、次男(副社長)への引継ぎという、親族間での事業承継を円滑に実現されました。動画では、次世代の経営者が新たな展開を目指す姿や、会長職として退いた前代表がそれを見守る様子を描いており、承継に至るまでの課題やプロセス、当センターによる支援内容についてご紹介しています。また、承継を通じて、どのように地域貢献や事業の継続性を確保されたかについても語られています。
 親族内承継を検討されている方や事業承継に課題を抱えている方にとって、参考になる内容となっています。ぜひご覧いただき、事業承継のヒントとしてお役立てください。

■お知らせ2:「事業承継・M&A補助金」の概要が発表されました
 中小企業庁より、令和6年度補正予算に基づく「事業承継・M&A補助金」の概要が発表されました。この補助金は、中小企業の事業承継やM&Aを支援し、生産性向上や持続的な賃上げを促進するための制度です。

 本補助金は、以下の4つの枠組みで構成されています。
(1) 事業承継促進枠
 親族内承継や従業員承継を計画している企業の設備投資や経営計画策定費用を補助します。補助上限額は最大1,000万円、補助率は1/2または2/3(小規模事業者)。
(2) 専門家活用枠
 M&A実施時の仲介業者利用費用や表明保証保険料などを補助。補助上限額は最大2,000万円(条件により異なる)。
(3) PMI推進枠
 M&A後の経営統合(PMI)に伴う専門家活用費用や設備投資費用を支援。専門家費用は最大150万円、設備投資費用は最大1,000万円が補助対象となります。
(4) 廃業・再チャレンジ枠
 事業承継やM&Aに伴う廃業時の原状回復費用や、在庫廃棄費用などを補助。最大150万円が対象です。

 補助金の申請から交付までは、申請書提出後に審査・採択を経て補助事業を実施します。詳細な条件や申請手続きについては、中小企業庁のホームページをご参照ください。
 この補助金を活用し、次世代への円滑な事業引き継ぎや、新たな成長の実現を目指しましょう。

■無料相談会:令和6年度無料相談会
 大分県事業承継・引継ぎ支援センターでは、いろいろなニーズに合わせた以下の相談会を開催しています。いずれも「相談無料」「事前予約制」です。

1.”はじめの一歩”相談会(常設相談)
「事業承継について概要を知りたい」、「何から始めたらよいのか分からない」などの ”はじめの一歩”的なお悩みをお持ちの方を対象に、当センター内にて専門相談員が常時対応します。

2.”はじめの一歩”相談会(エリアコーディネーター出張相談会)
当センターのエリアコーディネーターが、県内各地へ出張してご相談に応じます。

3.税務・法律 相談会(定例相談会)《会場:大分県中小企業会館 13:30~16:30 ※1枠50分》
毎月第2月曜日、第4月曜日に定例開催している、税理士、弁護士による個別相談会です。
税務面、法律面での具体的な疑問、お悩みに専門家がスバリお答えします。

【2月の 税務・法律 定例相談会】※1枠50分 ~今月で終了~
 
・第2月曜日(税理士) 2/10(月)
 ・第4月曜日(弁護士) 2/25(火)

※専門家相談会「3.税務・法律 相談会(定例)」の今年度開催分は、今月が最終月となります。
 当センター職員(専門相談員)による「1.”はじめの一歩”相談会(常設相談)」は、随時受付けていますので、お気軽にご相談ください。

■編集後記
 先日行われた「第5回アトツギ甲子園九州・沖縄ブロック地方大会」。今年度も見事、我が大分県の2名が決勝大会(全国大会)への出場権を獲得しました! おめでとうございます!
 自社の紹介や業界の現状、今後挑戦したい具体的な事業内容を、わずか4分間のピッチの中に凝縮し第三者に伝えることは至難の業だと思います。そのうえ審査員からの鋭い質問に対し、資料を駆使した的確な回答でさらなる興味を引き付ける彼らの対応力には、将来を担う頼もしい存在であることを感じさせてくれました。
 残念ながら入賞できなかった人も、今回の挑戦により目標や課題が明確になったはず。同世代のアトツギとの繋がりが刺激となり、来年度の再挑戦や新たな展開を決めた人もいるでしょう。
 決勝大会は2月20日です。大分県勢2名の応援はもちろん、全国各地から選ばれたアトツギたちの熱い心に触れてみませんか?

 最後までお読みいただきありがとうございました。それでは次号をお楽しみに! (承 継子)

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