大分県事業承継・引継ぎ支援センター メールマガジン
 
■フォーラム盛況裡に終了!■おおいた事業承継・引継ぎニュース Vol.51《定期便:2024年11月1日号》
このメールは、本メールマガジンにご登録いただいている方の他、大分県事業承継ネットワーク構成機関において事業承継支援に携わっておられる職員や士業の方など、当センターに関わりのある皆さまにお送りしております。
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 こんにちは。大分県事業承継・引継ぎ支援センターメールマガジン「おおいた事業承継・引継ぎニュース」編集長の”承 継子”です。このメールマガジンは、当センターの支援内容や事業承継に関わる様々な情報を、定期便(毎月1回発行)及び臨時便(不定期)にてお届けしています。

≪ 今号の目次 ≫
■センター便り:「おおいた事業承継・引継ぎフォーラム2024」開催しました!
■トピック1:令和6年度上期「事業承継診断」集計結果報告
■トピック2:日田市・佐伯市バトンタッチワークショップ開催報告
■お知らせ1:新入職員自己紹介 ~サブマネージャー 小野秀和~
■お知らせ2:「第5回 アトツギ甲子園」エントリー絶賛募集中!
■無料相談会:令和6年度無料相談会 
■編集後記

■センター便り:「おおいた事業承継・引継ぎフォーラム2024」開催しました!

 2024年10月22日と23日の2日間、J:COMホルトホール大分にて「おおいた事業承継・引継ぎフォーラム2024」が開催されました。
 初日は大分県主催の「おおいたM&Aビジョン シンポジウム」、2日目は大分県事業承継・引継ぎ支援センターが主催する「60歳からの経営戦略セミナー」が行われ、県内の中小企業が直面する事業承継の課題に対する解決策や新たな取り組みを学ぶ場となりました。
 このイベントには、経営者や後継者、支援機関の担当者など、2日間で会場参加 83名、オンライン参加(ライブ配信) 70名と、多くの方にご参加いただきました。
DAY1(10月22日):「おおいたM&Aビジョン シンポジウム」
 初日のシンポジウムでは、特に後継者がいない企業に向けて、M&A(第三者承継)を活用した事業承継の方法が紹介されました。
 大分県商工観光労働部経営創造・金融課の井上勝美課長による開会の挨拶では、後継者不足を補う手段としてM&Aが有効であることが強調され、県としての支援体制についても説明されました。
 続いて、上原久和氏(中小企業基盤整備機構)による講演では、全国的に増加する廃業の背景や事業承継の課題が示され、M&Aが後継者不在の企業にとって重要な手段となることが示されました。
 さらに、齋藤隆太氏(株式会社ライトライト)は「オープンネーム事業承継」と呼ばれる新しい手法を紹介し、企業が情報をオープンにすることで地域全体から後継者を募る方法について説明しました。

 午後からは、(株)ライトライトの齋藤氏、熊本県あさぎり町役場の岩本氏、(株)ホーホウの木藤氏ら午前の登壇者による「事業承継のリアルと未来」をテーマにしたトークセッションが行われ、事業承継の現場での課題や成功への鍵について、活発な議論が交わされました。


DAY2(10月23日):「60歳からの経営戦略セミナー」
 2日目の「60歳からの経営戦略セミナー」では、ポストコロナ社会における事業継続と承継の計画をテーマに、講演とトークセッションが行われました。
 講演では、講師の梅原克彦氏(公認会計士、京都府事業承継・引継ぎ支援センター 承継コーディネーター)が、経営者が早期に事業承継の計画を立てることの重要性について語り、具体的な成功事例や失敗例が紹介され、早期育成と計画的な準備が事業承継の成功に不可欠であることが強調されました。

 トークセッションでは、県内の事例として、えとう印刷(竹田市)と株式会社豊後大野クラスター(豊後大野市)にご登壇いただき、事業承継への取り組み内容が紹介されました。えとう印刷では、後継者が徐々に業務を引き継ぎながら従業員との信頼関係を築き、株式会社豊後大野クラスターでは、地域との密接なつながりが事業承継を成功させる重要な要素であることが示されました。
 これらの具体例は、参加者にとって実践的な学びとなったことと思います。

 今回の「おおいた事業承継・引継ぎフォーラム2024」では、事業承継に関する多くの知識と具体的な事例が共有され、参加者の皆さんは事業承継に向けて早期から準備を進める重要性をご理解いただけたと思います。
 また、地域や支援機関との連携が、事業承継を円滑に進める上で欠かせないこともお伝えさせていただきました。
 事業承継は、事業の未来を支えるための重要なプロセスです。今回のフォーラムがその一歩を踏み出すきっかけとなり、また、地域全体で事業承継を支援する機運がさらに高まることを期待します。

 なお、2日間のフォーラムの内容は、2024年11月上旬にアーカイブ動画として大分県事業承継・引継ぎ支援センターの公式YouTubeチャンネルで公開する予定です。見逃した方、この記事を見て興味を持たれた方は、是非、ご視聴ください。

■トピック1:令和6年度上期「事業承継診断」集計結果報告
 毎年、商工会、商工会議所、金融機関の協力のもと、県内の中小事業所を対象に事業承継診断を実施しセンターで集計を行っています。今年度から中小企業庁の事業承継診断シートのフォーマットが変更となったため、昨年度までの診断集計結果とは多少項目が異なりますが、9月末までに各機関から提出された新しい事業承継診断シートの集計結果を簡単にご紹介します。

 9月末までにセンターに提出された集計可能な事業承継診断は646件。「後継者あり」と回答された事業所は308件(47.7%)、「後継者候補がいない」との回答は338件(52.3%)でした。後継者不在率は全国的にも年々高くなっていますが、大分県でも同様の結果となりました。
 市町村別の状況を分析したところ、大半の自治体で後継者不在率が50%以上となっており、このままでは後継者不在の事業所は、現在全国的に深刻化している「後継者不在による事業の休廃業の増加」につながる可能性が非常に高いと言えます。

 支援機関の皆様、事業承継診断を行った際に支援が必要と思われる事業所や、後継者がいない、働けなくなったら廃業する、承継を考えていないという事業所がありましたら、まずは当センターにご相談いただくようご案内ください。

■トピック2:日田市・伯市バトンタッチワークショップ開催報告
 地域の支援機関が連携して事業承継をサポートする「バトンタッチワークショップ」が
9月から10月にかけて、日田市、佐伯市で開催され、盛況のうちに終了しました。今回、5回目の開催となった日田市では7事業者、初開催の佐伯市では6事業者が参加されました。

 全3回で開催された当ワークショップでは、講師に中小企業基盤整備機構の三室忠之アドバイザーを迎え、支援機関のアドバイスのもと、経営者と後継者が一緒になって自社の経営分析を行い、事業承継へ向けたスケジュールを組み立てていきました。

 親族内承継を目指して参加された事業者も多く、初めはたどたどしかった親子間の会話も、回が進むにつれ徐々に本音で語り合うようになり、事業承継と真剣に向き合うようになっていく姿を伺い知ることが出来ました。また、経営者同士や後継者同士の交流も見られ、当事者同士の活発な意見交換が行われるなど、それぞれ苦労や悩みを共有することができる良い機会となったようでした。

 ワークショップ終了後には、「これからやるべき事が明確になった。」「親子で話し合う良いきっかけになった。」などの感想が寄せられました。このような有意義なワークショップが、来年度以降も県内各地で開催出来ればと思います。

 当センターでは、これから事業承継を考える事業者に対して、専門家による事業承継計画書の策定支援(無料)を行っております。関心がある方は、お気軽にご相談ください。

■お知らせ1:新入職員自己紹介 ~サブマネージャー 小野秀和~
 10月1日から大分県事業承継・引継ぎ支援センターの仲間入りをしました、小野秀和と申します。この度ご縁をいただき、サブマネージャーとして第三者承継の支援業務に携わることになりました。
 これまで30年間、大分から九州・東海地方の各地において、多くの会計事務所や中小企業様の会計を中心とした業務改善や効率化のお手伝いをしてまいりました。さらに2017年からは九州各地で事業継続・承継に関わる支援にも従事し数多くのご相談をいただく中で、第三者への譲渡支援も直接行ってまいりました。
 プライベートでは、休日などに神社仏閣や自然の景色を見に行くことが多いです。実は私の実家は社家(神社)なのですが、そのせいかもしれません。もちろん訪れた各地では美味しいものをいただいたり、温泉めぐりも欠かせません!(入浴セットは車に常備しています。)
 家業に必要な神職の資格は持ちましたが、父と数年にわたり承継の話し合いをしていたところ、宮司を希望される方と巡り合うことができ、神社を引き継いでいただくことができました。意欲ある方が今後も事業を続けていただけることのありがたさを、身をもって体験いたしました。
 これからはセンター職員として、長年築かれてきた事業者様の今後について、最良な方法を一緒に考えさせてください。どうぞよろしくお願いいたします。

■お知らせ2:「第5回 アトツギ甲子園」エントリー絶賛募集中!
 メルマガ9月号でもお知らせしました「第5回 アトツギ甲子園」。39歳以下の中小企業・小規模事業者の後継予定の皆さん、エントリーはもうお済みでしょうか。

 「アトツギ甲子園」は、中小企業・小規模事業者の後継予定者(アトツギ)が、既存の経営資源を活かした新規事業アイデアを競うピッチイベントです。エントリー後、一次審査、ブロック大会を経て上位入賞すると、東京で開催される決勝大会に出場できます。その間、アトツギとして挑戦してみたい新規事業が専門家らのアドバイスをもとに自身の中で整理されて明確なものとなり、将来への自信にも繋がるまたとない機会です。
 締切りは12月6日(金)。まだまだ間に合います。大分県内のアトツギの皆さん、実現したい未来のためにエントリーしてみませんか?
【第5回 アトツギ甲子園】
・受付開始       :2024年 8月1日(木) 
・エントリー締切      :2024年12月6日(金)
・応 募 締 切        :2024年12月9日(月)
・ブロック大会出場者発表:2024年12月18日(水) 午後


 ※九州・沖縄ブロック大会:2025年1月17日(金)
 ※決勝大会(@東京都内):2025年2月20日(木)

 「第5回 アトツギ甲子園」にエントリーを迷われている方にも、朗報があります。
 大分県が主催するアトツギ向け伴走支援プログラム「GUSH!2024」の中間報告イベントの中で、「アトツギ甲子園」のための勉強会が11月5日(火)に開催されることになりました!(締切り:11月4日)

 概要説明はもちろん、地方大会進出者によるトークセッションや、エントリーシートの書き方などのワークショップを予定しています。
 アトツギ甲子園に関心がある方は、是非ご参加ください。またとないチャンスですよ!

 後継者の皆さんの想いを実現させるため、当センター、大分県、支援機関は全面的に協力し合い「オールおおいた」で県内の若いアトツギ達を支援していきます!
【GUSH!2024 アトツギ甲子園勉強会/中間報告会】
・日 時:2024年11月5日(火)
      勉強会13:00~/中間報告会15:00~
・会 場:大分みらい信用金庫本店2Fみらいホール
     (〒874-0934 大分県別府市駅前本町1-31)
・参加費:無料 

■無料相談会:令和6年度無料相談会
 大分県事業承継・引継ぎ支援センターでは、いろいろなニーズに合わせた以下の相談会を開催しています。いずれも「相談無料」「事前予約制」です。

1.”はじめの一歩”相談会(常設相談)
「事業承継について概要を知りたい」、「何から始めたらよいのか分からない」などの ”はじめの一歩”的なお悩みをお持ちの方を対象に、当センター内にて専門相談員が常時対応します。

2.”はじめの一歩”相談会(エリアコーディネーター出張相談会)
当センターのエリアコーディネーターが、県内各地へ出張してご相談に応じます。

3.税務・法律 相談会(定例相談会)《会場:大分県中小企業会館 13:30~16:30 ※1枠50分》
毎月第2月曜日、第4月曜日に定例開催している、税理士、弁護士による個別相談会です。
税務面、法律面での具体的な疑問、お悩みに専門家がスバリお答えします。

 【11・12月の 税務・法律 定例相談会】※1枠50分
 ・第2月曜日(税理士) 11/11(月)、12/9(月)
 ・第4月曜日(弁護士) 11/25(月)、12/23(月)

4.税務・法律 相談会(専門家出張)※1枠50分
隔週月曜日に大分県中小企業会館にて開催している「定例相談会」の出張版です。税理士、弁護士が、各地へ出張して個別に対応します。ご都合に合う開催日時があれば、事業所の所在地に関わらず市をまたいでのご参加も可能!積極的にご活用ください。


■編集後記
 「おおいた事業承継・引継ぎフォーラム2024」が、無事終了しました。
 当センターが主催した2日目の「60歳からの経営戦略セミナー」では、メイン講師が積極的な事業承継のススメや具体的な支援内容について熱弁されました。
 代表者の年齢が40歳代以下なら、新たな挑戦や投資は何度でも可能ですが、50代になればそのチャンスはあと1回だけしか残っていないとのこと。60代でなんとかギリギリ最後、70代ではもう手遅れ…など、危機感迫る内容に会場中がクギヅケ。あと10年早く行動を起こしていたら、余力も残っており、廃業や自己破産などの残念な結果になることはなかったであろう事例にも、参加者の多くが何度も頷いていました。
 60歳代以上の経営者は事業承継に本気で向き合わなければ取り返しがつかなくなるという現実に、私達センター職員も積極的な支援の重要性を再認識し、気持ちを新たにした1日でした。
 最後までお読みいただきありがとうございました。それでは次号をお楽しみに! (承 継子)

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発 行:大分県商工会連合会|大分県事業承継・引継ぎ支援センター
所在地:大分市金池町3-1-64 大分県中小企業会館5F
電 話:097-585-5010 [受付時間] 平日 9:00-17:00
ホームページ :  https://www.oita-hikitsugi.go.jp

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