大分県事業承継・引継ぎ支援センター メールマガジン
 
■アトツギ甲子園決勝大会!■おおいた事業承継・引継ぎニュース Vol.42《定期便:2024年3月1日号》
このメールは、本メールマガジンにご登録いただいている方の他、大分県事業承継ネットワーク構成機関において事業承継支援に携わっておられる職員や士業の方など、当センターに関わりのある皆さまにお送りしております。
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 こんにちは。大分県事業承継・引継ぎ支援センターメールマガジン「おおいた事業承継・引継ぎニュース」編集長の”承 継子”です。このメールマガジンは、当センターの支援内容や事業承継に関わる様々な情報を、定期便(毎月1回発行)及び臨時便(不定期)にてお届けしています。

≪ 今号の目次 ≫
・センター長便り:地方自治体への期待
・トピック:令和5年度無料相談会のまとめ
・お知らせ1:佐伯ロータリークラブにお邪魔しました
・お知らせ2:OBSラジオ「教えて!税理士さん!」収録の様子
・お知らせ3:3月8日(金)開催! 第4回「アトツギ甲子園」決勝大会~ 大分県から江藤優さんが出場~
・新任職員の1年間:令和5年度を振り返って(2)
・編集後記

■センター長便り:地方自治体への期待
 東北経済産業局(東北6県を管轄)では、市町村の事業承継の取組みについての理解を得るため、「自治体関与型の事業承継支援モデル構築・展開事業」を昨年、開催しました。これは、官民で支援している事業承継支援のターゲットから外れている可能性が高い企業に対して、自治体(市町村)がプッシュ型でニーズを掘り起こし、地域に必要な産業を継業していくことの支援を目的としています。
 九州においても、昨年12月に熊本市で「地方創生×事業承継 Meetup」という事業を開催しました。内容は、「自治体関与型事業承継支援の必要性と可能性」という副題がついて、宮崎県の美郷町や新潟県で実施しているオープンネーム事業(売りたい企業の名前を公開して、買いたい企業とのマッチングをする)や、熊本県菊池市での市役所と商工会が連携した支援の事例を発表しました。

 また、九州経済産業局では、九州管内の全市町村に対して事業承継の取組みなどのアンケートを実施し、来年度以降、国、県、市町村が連携して事業承継支援を行っていく仕組みを考えているようです。
 当センターでは、すでに4年前から市町村担当者の情報交換会を兼ねた研修会を毎年実施し、いくつかの市町村では、事業承継に関する支援策も策定していただいています。別府市においては、市内3,600事業者に対して事業承継に関するアンケート調査も実施、新たな施策も検討しているようです。また来年度は、日田市に続いて佐伯市においても、市役所、商工団体、金融機関が協力して「バトンタッチワークショップ(現経営者と後継者が一緒に事業承継計画を作成する実務研修会)」を開催する計画もあります。
 市町村との連携が重要であることから、当センターにおいても、地域担当のエリアコーディネーターが随時、市町村の担当者と情報の共有を行っているところです。
 地方自治体の協力支援により、少しでも廃業が減っていくことを願っています。

■ トピック:令和5年度無料相談会のまとめ
 大分県事業承継・引継ぎ支援センターが主催、共催した「事業承継に関する無料相談会」を、県内各地で今年度も実施しました。相談会では、事業承継に詳しい弁護士、税理士、中小企業診断士に加え、センター職員が事業承継に関する様々な相談に無料で対応しました。
 相談会場としては、県内の全市町村、商工会、商工会議所、大分みらい信用金庫の各支店や、日本政策金融公庫大分支店、別府支店、大分市産業活性化プラザなどのほか、東京・大阪・福岡で行われた「移住者フェア」を含め、合計166か所で開催することができました。
 相談会の内訳は、企業数404事業所、相談者数613名という結果となりました。
 相談者の分類としては、最も多いのが事業主さん、続いて後継者や事業主の奥さん、従業員や役員、事業を買いたい創業希望者などで、時には事業主が一度相談に来られた後、より本格的な対応を希望されて後継者とともに再来されるというケースもありました。

 相談内容は、後継者不在や後継者選定に関するもの、税金やM&Aに関するもの、後継者や家族が代表者(認知症や高齢)を心配しての相談、借入金関係、株価、株式移転に関するものなど、多岐にわたりました。
 また、申込みの際に「このような内容でも受付けてもらえるのだろうか…」と心配される方もいましたが、「『始めの一歩』という意味でお気軽にお越しください」と回答したケースも少なくありませんでした。
 今年度分の相談会は既に終了しましたが、来年度も引き続き「事業承継に関する無料相談会」を県内各地で開催する予定です。詳しくは4月以降に当センターホームページで公開しますのでご確認下さい。

■お知らせ1:佐伯ロータリークラブにお邪魔しました
 ロータリークラブとは、国際的な非営利団体で、地域の経営者や士業が集まり奉仕活動を通じて社会貢献を目的とする団体です。
 1月24日に佐伯市ホテル金水苑にて開催された佐伯ロータリークラブの例会で、当センターの上尾センター長が「事業承継について」と題して1時間ほど講演しました。
 30名ほどの会員の皆さんを前に、事業承継の現状、特に大分県は後継者不在率が全国7位であることや、中小企業においても第三者承継が盛んに行われており地域企業の存続も支援している、などの内容を話しました。
 当日はセンターから3名の職員も同行し、講演後は個別相談にも対応しました。個別相談では、会社の業績をさらに伸ばしていくためのM&Aの方法や、後継者がいない企業では今後の対応に関する相談などがあり、今後の支援に繋がりました。


■お知らせ2:OBSラジオ「教えて!税理士さん!」収録の様子
 南九州税理士会大分県連合会(北迫秀文会長)が、税理士業務を広く一般の方にも知っていただくことを目的に、確定申告時期に合わせて放送している『教えて!税理士さん!(OBSラジオ)』の収録が、OBSラジオスタジオにて1月に行われました。

 昨年に引き続き、当センターの上尾センター長がゲストとして出演。メインは別府市のきよすえ税理士事務所 清末敬弘税理士です。OBSの平山沙絵アナウンサーを含めた3人の対談形式の収録で、多くの収録スタッフが見守る中、事業承継と税務の関係について、ざっくばらんに話が繰り広げられました。

 番組タイトル「教えて!税理士さん!」のとおり、当センターが中小企業などの事業者さんから税務に関する相談を受け専門家として税理士さんが対応していることや、各地で実施した事業承継個別相談会での税務に関する相談内容のうち、多く寄せれられた案件や注意点など、質問にお答えするインタビュー形式で和やかに進められました。
 このラジオ番組は、今月3月5日(火)の18時30分より放送されます。収録の様子はOBSの公式YouTube動画でも見ることができますので、どうぞご覧ください。

■お知らせ3:3月8日(金)開催! 第4回「アトツギ甲子園」決勝大会~ 大分県から江藤優さんが出場~
 第4回目となる「アトツギ甲子園」。来週金曜日の3月8日に、全国211名の後継者のうち地方大会を勝ち抜いた15名のファイナリストによる決勝大会が、東京にて開催されます。

 大分県からは、玖珠町の老舗お米屋さん「有限会社 伊勢屋」の3代目候補、江藤優さんがファイナリストとして出場。1月に福岡で行われた地方大会で、全15名の出場者の中から九州・沖縄ブロックの代表として決勝大会に選出された3名のうちの一人です。
 「お米選びにわくわく体験を~お米屋プチワンダーランド~」というテーマで、三ツ星お米マイスターでもある三代目アトツギ江藤さんが、新しい取り組みを発表します。

 決勝大会に先立ち、2月26日には大分県庁で「第4回アトツギ甲子園決勝大会壮行会」が開催されました。本番を想定したプレゼンテーションと模擬Q&Aが行われ、利光秀方商工観光労働部長からも激励の言葉をいただきました。(写真は当日の記念撮影)
 県内マスコミ各社の注目度も高く、地元テレビ局のOBS大分放送、TOSテレビ大分、OAB大分朝日放送では、夕方のニュースで取り上げられました。

 東京で行われる決勝大会は、3月8日当日、YouTubeでもオンライン配信されます。オンラインの一般観覧申し込みは、ただいま絶賛受付中。締切りは2024年3月7日23時59分ですので、今からでもまだ間に合います!
 多くの皆さまにご視聴いただき、江藤さんへの熱い応援をよろしくお願いします!
※「アトツギ甲子園」とは、中小企業庁が開催する後継者が既存の経営資源を活かした新規事業アイデアを競い合うピッチイベントです。大分県は、4年連続でファイナリストを輩出しており、前回は、日出町の株式会社グリーンエルムの西野さんが、最優秀賞(中小企業長官賞)を受賞されました。

新任職員の1年間:令和5年度を振り返って(2)
 令和5年4月からエリアコーディネーターとして勤務している小手川亮太です。この1年間を振り返ると、県南・由布エリア担当であったため、今まであまり行ったことのない地域にお伺いすることができ、非常に充実していました。実は、出張すると各エリアの美味しいランチが楽しめるのもひそかな楽しみでもありました。
 経営者も高齢化が進み、重要な問題となっている事業承継ですが、誰しも先延ばしにしてしまいがちです。対応しないままでいると大きな経営課題となってしまいます。確定・決算申告や経営助言に加え喫緊の課題である事業承継にどのように対応していくべきか、私自身税理士としての経験不足から課題と感じていました。
 今年度、事業承継の専門職であるエリアコーディネーターとして数多くの相談を受け、他のスタッフや専門家と協議する中で、様々な対応方法を検討することができ、自らもスキルアップすることができました。

 元商工会職員として当センターの存在は知っていましたが、課題整理の段階でもこんなに気軽に、そして、強力にバックアップできる環境であったとは・・・
 親族内承継で後継者に明確に伝えていなくても、また、後継者がおらず第三者承継についてモヤモヤしていても大丈夫!まずは、大分県事業承継・引継ぎ支援センターにご相談ください。商工会議所や商工会などの支援機関を通じての相談でもOKです。
 スタッフ一同で、事業承継解決へのサポートをさせていただきます。

【編集後記】
 早いものでもう3月ですね。今年は暖冬だったせいか、今月中旬には桜のつぼみもほころび始める地域があるのではないでしょうか。
 桜をはじめとした春に開花する植物達は、夏に葉からたくさんの栄養を受け取り、冬にはその葉を落とし、次の世代に向けて寒さに耐え幹に養分をため込みます。誰に教わるでもなく脈々と廻るこの自然のサイクルによって、樹木の年輪は毎年増えていきますよね。
 コロナ禍をはじめとする景気の低迷に必死に耐え、懸命に経営を維持してこられた事業主の方々は多いと思いますが、そろそろ世代交代を考え始めた方もいらっしゃるのではないでしょうか?
 そんな事業主さんの気持ちに寄り添い、少しでも多くの事業承継が進むこと、事業所の年輪が今後も増えていくことを願いながら、当センターも更にがんばらなくては!と徐々に芽吹きはじめた桜の枝を眺めながら思っています。

 最後までお読みいただきありがとうございました。それでは次号をお楽しみに! (承 継子)

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電 話:097-585-5010 [受付時間] 平日 9:00-17:00
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