大分県事業承継・引継ぎ支援センター メールマガジン
 
■「アトツギ甲子園」九州沖縄ブロック大会結果発表!■おおいた事業承継・引継ぎニュース Vol.41《定期便:2024年2月1日号》
このメールは、本メールマガジンにご登録いただいている方の他、大分県事業承継ネットワーク構成機関において事業承継支援に携わっておられる職員や士業の方など、当センターに関わりのある皆さまにお送りしております。
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 こんにちは。大分県事業承継・引継ぎ支援センターメールマガジン「おおいた事業承継・引継ぎニュース」編集長の”承 継子”です。このメールマガジンは、当センターの支援内容や事業承継に関わる様々な情報を、定期便(毎月1回発行)及び臨時便(不定期)にてお届けしています。

≪ 今号の目次 ≫
・センター長便り:商工団体青年部員さんへの期待
・トピック1:第4回「アトツギ甲子園」地方大会(九州・沖縄ブロック)結果 ー 大分県から江藤 優さんが決勝大会へ進出決定!
・お知らせ1:Web版 事業承継事例(全10事例)を公開
・お知らせ2:事業承継対策シート 第3弾、第4弾 完成間近!
・お知らせ3:事業承継に関する講座のご案内
・無料相談会”はじめの一歩”相談会・”次なる一歩”相談会
・新任職員の1年間:令和5年度を振り返って(1)
・編集後記

■センター長便り:商工団体青年部員さんへの期待
 商工団体の青年部について、商工会では定款で「商工会の事業を積極的に推進するとともに、商工業の後継者たるべき青年の経営者としての資質を向上させ、もって商工業の総合的な改善発達を図り、あわせて社会一般の福祉の増進に資するための組織として青年部を置く。」と期待されています。商工会議所についても定款ではなく常議員の議決を経て別に定めるとありますが、同様の考え方で規定されているものと思います。
 商工団体において、青年部員(現経営者である人も含めて次期経営者候補である満45歳以下の後継者)への期待の大きさが現れています。実際、各商工団体に属する多くの青年部員が、地域の伝統を守るため活発に地域振興事業を実施するなど地域にとっても大きな存在となっており、地域全体が活性化することによりそれぞれの個店でも事業の繁栄が大きく期待されます。
 早い時期に親の事業を引き継ぎ、若い柔軟な発想により先進的な事業に取組み、経営革新を実現した結果、売上が増加しているという結果も出ています(別図参照)。

 帝国データバンクが、令和5年12月に「後継者不在」の企業の割合を公表しました。大分県は62.9%という状況で、全国7位の高水準です。このまま何もせず手をこまねいたまま推移すると、60%もの企業が廃業になるという計算になります。ちなみに全国最小は三重県の30.2%で、後継者不在率は大分県の半分以下となっています。
 県内37.1%に当たる後継者がいるはずの企業であっても、なかなか事業承継がうまくいっていない案件も多く見受けられます。センターで支援している中で、後継者の若者からは「高齢になった経営者がいつまでも後継者に事業を渡さない」とか、「決算書も見せてもらえない」、「親と一緒に仕事をしているが、いつになったら自分にまかせてくれるのか?」などという声もたくさん聞いています。
 親子間での事業の引き渡しがなかなか進まない時は、センターが間に入って親子間でのお話をお聞きし、『事業承継計画』を具体的に作成して、将来への道筋をつけるお手伝いもしています。

 左の図は「事業承継計画」の見本です。当センターと専門家(中小企業診断士や税理士等)が、経営者と後継者から事業の状況を具体的にお聞きしながら行程表を作っていくイメージです。センター登録の専門家を無料で派遣し(原則3回)、事業承継計画表を作成するお手伝いをします。
 この計画書がきっかけとなって、その後スムースに進んでいる事例もたくさん出てきています。
 青年部員の皆さんで事業承継が進んでいない方、今年こそ、一歩踏み出してみませんか?後継者の方々からのご相談も大歓迎です。お近くの商工会、商工会議所の窓口又は直接センターの扉を一度ノックしてみてください。

■ トピック1:第4回「アトツギ甲子園」地方大会(九州・沖縄ブロック)結果 ー 大分県から江藤 優さんが決勝大会へ進出決定!
 第4回「アトツギ甲子園」地方大会の先陣を切る「九州・沖縄ブロック」大会が、1月26日(金)、福岡市 The Company HALLにて開催されました。
 211名のエントリー者の中から書類選考を通過した地方大会出場者は、全国で68名。大分県からは、昨年と同じく4名が地方大会のステージに立ちました。

 九州・沖縄ブロックでは、15名のアトツギさん達が3名の決勝進出枠をかけて競います。
 会場は、アトツギのみなさん、そして支援者をはじめとした観覧者で、寒さを吹き飛ばすような熱気に包まれていました。
 15名のピッチが全て終わり、ピッチ登壇者によるトークセッションの後、いよいよ結果発表です。

 決勝大会への出場権を得たのは・・・
有限会社伊勢屋 江藤 優さん(大分県)
・株式会社グロースリング 林 紗由美さん(宮崎県)
・渡辺鉄工株式会社 渡辺 雄輝さん(福岡県)
の3名でした。決勝進出、おめでとうございます!
 出場された方々は、皆ここに至るまで、家業、そして自分の将来について真剣に向き合い、考えを深めるという貴重な経験をされたことと思います。
 残念ながら決勝に進むことができなかった方の中には、次回、再チャレンジしようと思っている方もいます。また、今回を機に、新たな事業へ取り組む決意ができた、という方もいらっしゃいました。

 今年も大分県からの決勝進出者が出たことで、第1回から4年連続のファイナリスト輩出県となりました。
 決勝大会は、3月8日(金) 東京で開催。昨年は、日出町の西野文貴さんが最優秀賞(中小企業庁長官賞)を受賞されました。今年は経済産業大臣賞が追加されています。
 大分県の連続制覇が実現するか・・・是非、応援よろしくお願いします。

■お知らせ1:Web版 事業承継事例(全10事例)を公開

 先月号で紹介させていただいた事業承継・引継ぎ事例集「大分県事業承継物語2024」(小冊子)は、もうご覧いただきましたでしょうか?
 当センターホームページでも電子版(PDF版)を公開しており、パソコン等でダウンロードしてご覧いただけるようになっていますが、個々の事業者さん毎にスマートフォン等でも読むことができるよう、Web版として親族内承継、従業員承継、第三者承継の10事業者様の事例を公開しました。
 昨年度までの事例と併せ、計28の事例を紹介しています。
 事業承継事例動画(YouTube公式チャンネルで公開予定)の新作(3事例)も取材・収録が終わり、現在、編集作業中です。今月、公開予定ですので、お楽しみに・・・


■お知らせ2:事業承継対策シート 第3弾、第4弾 完成間近!

 大分県事業承継・引継ぎ支援センターでは、独自の取組みとして、ご相談や課題が多い事例を解決するため、事業承継対策シートのシリーズパンフレットを発刊してきました。
 第1弾は、正岡諭弁護士・中小企業診断士の執筆による「認知症対策編」、第2弾は、蔵前達郎税理士・中小企業診断士による「個人事業の事業承継編」です。
 これまで、後継者の皆さんから「決算書の見方が良くわからない」という意見が多かったことを受け、対策シート第3弾として平岡祐一朗税理士による「おさえておきたい決算書の知識編」を制作中です。また第4弾として、センター職員執筆による「円満な廃業編」も同時進行で発刊を予定しています。
 現在、原稿があがり、今後、印刷会社との打合せ、校正、デザイン、印刷を経て、2月中には発刊予定です。センターホームページにも掲載予定です。ご興味のある方は、第1弾、第2弾と併せてぜひご覧ください。

■お知らせ3:事業承継に関する講座のご案内
 当センターでは、中小企業の支援という意味で「大分市産業活性化プラザ」と協力関係にあります。今回は、円滑な事業承継のための中小企業支援講座として「事業を引継ぐということ~地域に必要とされる事業~」の開催についてお知らせします。
 開催日は2月7日(水)、2月14日(水)の2回で、受講料は無料です。なお、両日とも当センターの職員が同席し、無料相談申込の受付も承ります。
 親族の事業を引継ぐ予定の後継者の方、第三者の事業を引継ごうとお考えの方は、ぜひご参加ください。

※事前申し込みが必要です(2/5締切)

◆2月7日(水)  「親族の事業を引継ぐ」
         (会場:ホルトホール大分・セミナールーム/18:30~20:30)
◆2月14日(水) 「他人の事業を引継ぐ」
         (会場:ホルトホール大分・セミナールーム/18:30~20:30)


■無料相談会”はじめの一歩” 相談会・”次なる一歩” 相談会
 大分県事業承継・引継ぎ支援センターでは、県内の中小企業、個人事業の経営者、後継者の方に対して、親族内承継から、役員・従業員や第三者への引継ぎまで、さまざまなご相談に対応しています。
 いずれも、相談は無料(1枠 60分)、事前の予約が必要です。
 以下の相談会をご用意しています。センターでの常設相談や隔週月曜日の定例相談会、また、お近くの商工会議所・商工会での出張相談会も好評開催中です。


 ●”はじめの一歩” 相談会【完全予約制】
 「何から手を付けたら良いかわからない」という方にピッタリの相談会です。事業承継準備の第一歩を踏み出すための「無料診断」を行った上で、次のステップに向けた進め方についてアドバイスを行います。

◎ 常設相談
 平日の9:00~17:00 (月曜日の午前中を除く)、当センター(大分市金池町)にて無料相談窓口を常時開設しています。お電話等でご予約のうえお越しください。

◎ 出張相談会
 当センターの相談員(エリアコーディネーター)が県内各地へ出張し、地元の商工会、商工会議所、金融機関と連携してご相談に応じます。

【2月の ”はじめの一歩” 出張相談会】
2月27日(火) 「事業承継1Dayクリニック」
         (ホルトホール大分・産業活性化プラザ 支援ルーム/10:00~17:00)

●”次なる一歩” 相談会【完全予約制】
 「事業承継の準備を始めたが、税務面や法務面で疑問が出てきた」など、事業承継・引継ぎに関する具体的な疑問やお悩みに、事業承継に詳しい税理士、弁護士がズバリお答えします。

◎ 定例相談会
 当センターにて、毎月第2月曜日(税理士)、第4月曜日(弁護士)の午後(13:30~16:30)に開催しています。
【2月の ”次なる一歩” 定例相談会】
◆第2月曜日(税理士):2/13(火)
◆第4月曜日(弁護士):2/26(月)

新任職員の1年間:令和5年度を振り返って(1)
 今年度4月からエリアコーディネーターとなりました矢上将大です。この1年間を振り返ってみますと、自宅の本棚の事業承継関連の書籍が増えたことを考えても、自分にとって「学び直し」の1年間だったと感じています。
 ただ、事業承継支援には税務や法律の様々な知識が必要であることや、事業所ごとに引継ぎの方法は全く異なり、ひとつとして同じカタチはないため「学び直し」と同時に「新たな学び」はまだまだ続きそうです。

 そして何より、多くの代表者や後継者の方々と直接お会いしてじっくりお話が出来たことで、私自身、中小企業支援者としての「原点回帰」が出来ました。大切な事は、やっぱり対話と傾聴ですね。 
 今年度は、毎月実施してきた「はじめの一歩相談会」や「次なる一歩相談会」、そして10月に3日間連続で開催した「事業承継フォーラム」など、イベントが目白押しでしたが、来年度も勢い緩める事なく!一人でも多くの方に「大分県事業承継・引継ぎ支援センター」を知ってもらい、皆様のお役に立ちたいと考えております。 
 また、私事でありますが、今春には第一子が生まれる予定です。大きな楽しみを前に、「仕事も家事も育児も、全力で務めていく!」と所信表明させて頂きます!

【編集後記】
 先日、当センターの上尾光邦センター長が南九州税理士会大分県連合会さんからのオファーを受け、ラジオ番組の収録に臨みました。
 番組名は「教えて!税理士さん!」。今月2月6日から毎週火曜日の夕方に6週連続で放送されるOBSのラジオ番組です。
 今回は、当センターの事業承継相談の専門家としてもお世話になっている清末和弘税理士がご一緒ですので、和やかな雰囲気の中、センター長も緊張することなくのびのびと話ができたのではないかと思います。
 詳しい内容は来月号のメルマガでお伝えしますので、どうぞお楽しみに!

 最後までお読みいただきありがとうございました。それでは次号をお楽しみに! (承 継子)

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発 行:大分県商工会連合会|大分県事業承継・引継ぎ支援センター
所在地:大分市金池町3-1-64 大分県中小企業会館5F
電 話:097-585-5010 [受付時間] 平日 9:00-17:00
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