大分県事業承継・引継ぎ支援センター メールマガジン
 
■明けましておめでとうございます!■おおいた事業承継・引継ぎニュース Vol.40《定期便:2024年1月4日号》
このメールは、本メールマガジンにご登録いただいている方の他、大分県事業承継ネットワーク構成機関において事業承継支援に携わっておられる職員や士業の方など、当センターに関わりのある皆さまにお送りしております。
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 こんにちは。大分県事業承継・引継ぎ支援センターメールマガジン「おおいた事業承継・引継ぎニュース」編集長の”承 継子”です。このメールマガジンは、当センターの支援内容や事業承継に関わる様々な情報を、定期便(毎月1回発行)及び臨時便(不定期)にてお届けしています。

≪ 今号の目次 ≫
・センター長便り:新年ご挨拶と2023年センター10大ニュース
・トピック1:伴走支援人材育成研修会
・トピック2:「エリアネットワーク連絡会議」を開催しました
・お知らせ1:第4回「アトツギ甲子園」地方大会進出者決定!
・お知らせ2:事業承継・引継ぎ事例集「大分県 事業承継物語2024」発行
・無料相談会”はじめの一歩”相談会・”次なる一歩”相談会
・お役立ち情報事業承継税制の「特例承継計画」提出期限2年延長の見込み
・編集後記

■センター長便り:新年ご挨拶と2023年センター10大ニュース
 大分県事業承継・引継ぎニュースをご覧いただいている皆様に、謹んで新春をお祝い申し上げます。
 旧年中は、本メールマガジン「おおいた事業承継・引継ぎニュース」をご愛読いただき、誠にありがとうございました。本年度も本メールマガジンを通して事業承継に関する最新の情報と面白ニュースをお届けできるよう、メルマガ編集委員一同、努めてまいる所存でございます。
 今年も変わらぬご指導ご鞭撻のほど、何卒よろしくお願い申し上げます。
                                  令和六年 正月

 令和5年を振り返って、編集委員が独断で選んだ「2023年大分県事業承継・引継ぎ支援センター 10大ニュース」を発表します。
 
1 第3回アトツギ甲子園で日出町の西野文貴さん(株式会社グリーンエルム)が全国優勝!
2 センター人員が13名から15名体制へ。機動力強化ができました。
3 市町村と地域商工団体が参加する「エリアネットワーク連絡会議」を県内7か所で開催。情報の共有と連携強化をしました。
4 「おおいた事業承継・引継ぎフォーラム2023」大分市コンパルホールにて10月に3日間連続開催。
5 「次世代経営者育成セミナー」初開催。14名の後継者が経営者へのステップのため10月11月の2回にわたり受講。
6 第3回アトツギ甲子園のファイナリスト・豊後大野市の應和春香さんがアトツギ甲子園全国版の紹介ビデオの顔に!6万9千回以上の再生回数を記録!
7 人気TV番組「所さん事件ですよ!」にアトツギ甲子園ファイナリストである大分県の3名が登場。
8 4年目となる事業承継事例集「大分県 事業承継物語2024」制作。今年も10社のご協力を得て堂々完成。
9 「市町村担当者向け研修会」を開催。横の連携を深めることができました。
10 センターホームページをリニューアル。わかりやすい内容に改変しました。

 皆さんにとっての10大ニュースは何でしたか?新しい年を迎えさらに躍進するためにも、一度昨年を振り返ってみるのも良いかもしれませんね。

■ トピック1:伴走支援人材育成研修会
 県の事業承継支援の重点事業として、大分県商工会連合会が実施することとなった「伴走支援人材育成研修会」を、商工会連合会と当センターの連携により、12月4日~6日の3日間にわたり大分市ホルトホールで開催しました。

 この事業は、県内の商工会・商工会議所の経営指導員、金融機関・士業等の支援担当者を対象に、情報収集力や課題解決力等の専門性向上を目的として行われたものです。
 1日目は親族内承継支援、2日目は第三者承継支援、3日目は評価価値の算出手法といった3日間異なるカリキュラムで行われました。

 講師には、事業承継に関する書籍を数多く執筆されている事業承継コンサルティング株式会社の代表取締役で公認会計士の岸田康雄先生をお招きし、知識の伝授と事例内容を研究をするという実践にすぐに役立つ内容でした。
 参加者は3日間のトータルで94名、参加後のアンケートにおいても「今まで体験したことのない事例についても詳しく学べたので、今後の支援に役立つ」といった感想を数多くいただきました。

■ トピック2:「エリアネットワーク連絡会議」を開催しました
 毎年2回開催している「大分県事業承継ネットワーク連絡会議」。そこで公表された情報等をさらに市町村担当者や商工団体職員へ広く情報共有するため、「エリアネットワーク連絡会議」を11月下旬から12月中旬にかけて県内7か所のエリアで開催しました。
 今回は、参加された市町村担当者が実際に取組んでいる内容について、簡単に紹介したいと思います。

 別府市では市内の事業所へアンケート調査を実施し、事業承継で困っている事業所を当センターと連携して支援する取組みを実施、また日田市では日田地区商工会、日田商工会議所、日田信用金庫と連携し、中小企業基盤整備機構九州本部から講師を招聘して、事業承継に悩む代表者と後継者候補を対象とした「バトンタッチワークショップ」を合計3日間実施したことを発表して頂きました。
 また臼杵市からは、オープンネームで事業承継マッチング支援を実施している「リレイ」と連携したM&A支援の導入についての説明や、玖珠町商工会からは「支援の現場から」と題し、地域おこし協力隊として従事していた他県出身の方が地元の食事処を承継した際の具体的な支援内容についての説明がありました。
 各会場に参加された方からも、様々な事業承継に関する情報提供や今後の計画などについて情報交換が行われ、「他の地域での取組み内容を具体的に知ることができた」といった有意義な会議となったようです。

 後継者不在により廃業・休業を余儀なくされるケースは年々増えており、市町村、商工団体等がより一層連携し中小事業者を支援していく必要があります。連携強化のため、今後も積極的に情報共有の場を設けていきます。

■お知らせ1:第4回「アトツギ甲子園」地方大会進出者決定!
 中小企業・小規模事業者の後継者(=「アトツギ」)が、新規事業のアイデアを競うピッチイベント「アトツギ甲子園」。
 第4回となる今年度は、昨年12月15日の締切り時点で大分県からは8名がエントリー。 
 昨年度から追加された「地方大会」は、今年は全国5か所(昨年は3か所)で開催されることになり、昨年末、この地方大会への出場者が決定しました。

 大分県が属する「九州・沖縄ブロック」で、地方大会に出場できるのは15名。九州・沖縄ブロック全26名のエントリー者の中で、大分県からは以下の4名の方々が出場権を獲得されました。おめでとうございます!!

・荒川 司さん(有限会社アラカワハウス/豊後高田市)
・江藤 優さん(有限会社伊勢屋/玖珠町)
・中嶋 佳奈恵さん(株式会社M・ZEC/中津市)
・幸 康史さん(株式会社幸建設/別府市)
 昨年は大分県から3名が決勝大会に進出し、その中の1名の方が最優秀賞(中小企業庁長官賞)まで受賞するという快挙を成し遂げました。
 今年は、「経済産業大臣賞」も新設されるとのことで、ますますの盛り上がりが期待されます。
 地方大会(九州・沖縄ブロック)は、1月26日(金) 13時~17時30分まで、福岡市のThe Company Hallにて開催されます。オンラインでも視聴できますので、是非、ご観覧、応援をよろしくお願いします。

■お知らせ2:事業承継・引継ぎ事例集「大分県 事業承継物語2024」発行

 今年度も、当センターで支援させていただいた県内10事業者の皆さまにご協力いただき、事業承継・引継ぎ事例集「大分県 事業承継物語 2024」(全28ページの小冊子)を発行しました。
 今回で4冊目となる事例集は、親族への承継7事業者、従業員への引継ぎ 1事業者、第三者引継ぎ 2事業者の事例を掲載しています。
 冊子版は、県内商工会、商工会議所等で配布していますが、当センターホームページでも、過去分と併せ、電子版(PDF版)を公開しています。
 身近な事業者さんが、何をきっかけに事業承継を進めることになったのか、具体的な準備をどのように進めてきたのか、当センターをどう活用されたのか、事業承継後の変化な
ど、「十”事業者”十色」の物語は、事業承継を控えた皆さん方のお役に立つものと思います。是非、ご一読ください。

■無料相談会”はじめの一歩” 相談会・”次なる一歩” 相談会
 大分県事業承継・引継ぎ支援センターでは、県内の中小企業、個人事業の経営者、後継者の方に対して、親族内承継から、役員・従業員や第三者への引継ぎまで、さまざまなご相談に対応しています。
 いずれも、相談は無料(1枠 60分)、事前の予約が必要です。
 以下の相談会をご用意しています。センターでの常設相談や隔週月曜日の定例相談会、また、お近くの商工会議所・商工会での出張相談会も好評開催中です。

 ●”はじめの一歩” 相談会【完全予約制】
 「何から手を付けたら良いかわからない」という方にピッタリの相談会です。事業承継準備の第一歩を踏み出すための「無料診断」を行った上で、次のステップに向けた進め方についてアドバイスを行います。

◎ 常設相談
 平日の9:00~17:00 (月曜日の午前中を除く)、当センター(大分市金池町)にて無料相談窓口を常時開設しています。お電話等でご予約のうえお越しください。

◎ 出張相談会
 当センターの相談員(エリアコーディネーター)が県内各地へ出張し、地元の商工会、商工会議所、金融機関と連携してご相談に応じます。

【1月・2月の ”はじめの一歩” 出張相談会】
◆1月18日(木)   中津市(会場:新博多町交流センター/10:00~15:00)
◆1月22日(月)   別府市(会場:別府商工会議所/10:30~16:00)
◆1月23日(火)   豊後高田市(会場:豊後高田商工会議所/10:30~15:30)
◆2月27日(火)   大分市(会場:ホルトホール大分/10:00~17:00)

●”次なる一歩” 相談会【完全予約制】
 「事業承継の準備を始めたが、税務面や法務面で疑問が出てきた」など、事業承継・引継ぎに関する具体的な疑問やお悩みに、事業承継に詳しい税理士、弁護士がズバリお答えします。

◎ 定例相談会
 当センターにて、毎月第2月曜日(税理士)、第4月曜日(弁護士)の午後(13:30~16:30)に開催しています。
【1月・2月の ”次なる一歩” 定例相談会】
◆第2月曜日(税理士):1/9、2/13
◆第4月曜日(弁護士):1/22、2/26

■お役立ち情報事業承継税制の「特例承継計画」提出期限2年延長の見込み
 事業承継税制(特例措置)の「特例承継計画」の提出期限が2年延長され、令和8年3月末までとなる見込みとなりました。
 自民、公明両党は12月14日、2024年度与党税制改正大綱を決定し、一人当たり4万円の定額減税や企業の賃上げを促す改正を盛り込んだことが話題となっています。現状、12月22日に政府が閣議決定しており、令和6年の通常国会に提出される予定です。
 その中で、事業承継税制(特例措置)の特例承継計画の『提出期限』についても、『2年の延長』となる旨の記載があります。

 法人版事業承継税制については、「一般措置」と「特例措置」がありますが、「特例措置」は特に有利な制度で、具体的には平成30年から令和9年12月末までの10年間、非上場株式などの贈与や相続について税負担が発生しない等の特別な措置が受けられます。
 しかし、「特例措置」は特例承継計画の事前提出が必要であり、当初は令和6年3月末までに特例承継計画の提出がなされた場合に限定されていました。つまり、今年3月末までに計画書は出しておかないといけなかったわけです。

 今回の2024年度与党税制改正大綱では、その特例承継計画の提出期限を2年延長し、「令和8年3月まで」とする改正が加えられています。
 ただし、実際の贈与や相続を行う期限である適用期限は、令和9年12月末まで(延長なし)となっていることについては注意すべき点です。
 この事業承継税制はあくまで税負担の繰り延べと言え、税負担が完全に消滅するわけではなく、難しい面があります。
 継続計画書を永久に出し続ける必要があったり、一定の場合には贈与税や相続税が発生してしまうこともある制度であり、非上場株式の価値が非常に高い場合に仕方なく選択せざるを得ないような制度とも言えます。また、依頼する場合には専門家への手数料も多額にかかることも考えられます。

 例年、与党税制改正大綱のとおり決定することも多いですが、実際には国会での審議が終わらないと正式には決定とは言えない点にも注意が必要です。

 以上のことから、ポイントをまとめると・・・
1)事業承継税制(特例措置)の特例承継計画の提出期限が令和8年3月末まで延びる。事業承継税制の利用を検討している場合には、少し猶予ができたといえる。
2)令和9年12月末までの適用期限は、延長されない。
3)以上の1)、2)は国会では正式に決まっていないので、今後の動向を見守る必要がある。

【編集後記】
 おしらせ2でご紹介した出来立てホヤホヤの「大分県 事業承継物語2024」。表紙に勢ぞろいした先代と後継者さん達10組の笑顔のなんと素敵なこと!こちらまで元気をもらえるような事例集の完成とともに、センターの2024年はスタートしました。
 どの事業者さんも数年前から事業承継と真面目に向き合い、専門家のアドバイスのもと様々な努力を重ねた結果、あの清々しく自信と希望に満ち溢れた笑顔を手にすることができたのだと思います。
 身近な事業者さん達が包み隠さず内情を語ってくれたこの事例集がより多くの方々の目に触れ、「よそもこうして事業承継して頑張っているから、うちも今年から取り組もう!」と決意するきっかけとなってくれることを願います。
 今年も、事業承継でお困りの中小企業・個人事業主の皆さんをスタッフ一同全力で支援しますので、どうぞよろしくお願いいたします。

 最後までお読みいただきありがとうございました。それでは次号をお楽しみに! (承 継子)

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