大分県事業承継・引継ぎ支援センター メールマガジン
 
■「おおいた事業承継・引継ぎフォーラム2023」直前号!■おおいた事業承継・引継ぎニュース Vol.37《定期便:2023年10月2日号》
このメールは、本メールマガジンにご登録いただいている方の他、大分県事業承継ネットワーク構成機関において事業承継支援に携わっておられる職員や士業の方など、当センターに関わりのある皆さまにお送りしております。
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 こんにちは。大分県事業承継・引継ぎ支援センターメールマガジン「おおいた事業承継・引継ぎニュース」編集長の”承 継子”です。このメールマガジンは、当センターの支援内容や事業承継に関わる様々な情報を、定期便(毎月1回発行)及び臨時便(不定期)にてお届けしています。

≪ 今号の目次 ≫
・センター長便り:「おおいた事業承継・引継ぎフォーラム2023」いよいよ開催!
・トピック1:事業承継アンケートの実施と集計結果
トピック2:事例集「事業承継物語」取材報告第2弾「森食品~日田市~」
・お知らせ1:「おおいた次世代経営者育成セミナー2023」のお知らせ
・お知らせ2:県内のローソン、ファミマ、イオンにパンフレット配置
・無料相談会”はじめの一歩”相談会・”次なる一歩”相談会
・編集後記

■センター長便り:「おおいた事業承継・引継ぎフォーラム2023」いよいよ開催!


 2022年12月16日公表の帝国データバンク調査によると、大分県では事業所の後継者不在率が全国第7位(65%)というデータがあり、早急な事業承継支援により廃業を防いでいかなければ県経済にとって大きな損失が予想される状況に置かれています。
 大分県事業承継・引継ぎ支援センターでは,
公的支援機関として円滑な親族内承継、第三者承継の支援に取り組んできており、令和4年度では、事業承継診断(後継者の有無や将来の展望についてのヒアリング調査)が2,639件、相談件数が339件、承継完了件数が72件という実績を残すことができました。
 しかしながら、県内の事業者の高齢化が進み、早期の取り組みによる事業承継支援が必要な事業所も相当数あるのが現状です。
 そこで、前号のメルマガでもお知らせした通り、10月5日~7日の3日間にかけて、大分県、大分市の後援により「おおいた事業承継・引継ぎフォーラム2023」を開催します。事業承継への早期・計画的な取り組みとアトツギとなる後継者への円滑なバトンタッチの必要性についての理解を深めていただくことを目的に実施することとしました。
 新聞広告やセンターのホームページ、チラシをご覧になった多くの方々にお申し込みをいただいています。会場定員の関係で座席数は残りわずかとなっていますので、申し込みを忘れていた方はどうぞお早めに!
 QRコードからの申込み方法がどうも苦手という方には、センターに直接お電話していただければ承りますので、お気軽にお申し付けください。(TEL:097-585-5010)

■ トピック1:事業承継アンケートの実施と集計結果
 当センターでは、過去2回事業承継に関するアンケート調査を代表者60歳以上の県内の中小企業を対象に実施しています。今回も大分県内の中小企業4,155者を対象に、8月に実施しました。そのうち1,011者(24%)からいただいたアンケート回答をもとに、最新の分析結果をご報告します。

 まず『代表者の年齢』の問いでは、「65歳~75歳まで」が56%と大半でしたが、代表者が「80歳以上」の事業者が約8.5%(85事業者)もありました。『承継時期』についての問いでは、「1年以内」及び「1年~3年以内」と、既に事業承継に取り組んでいると思われる先が27%、3年先から10年以上先までを合わせると46%、事業承継は「未定」の事業者は27%もありました。
 


 『後継者の有無』についての問いでは、「後継者(候補)はいない」と答えた事業者は約半数の42%、「後継者候補がいる(決定はしていない)」が41%、「後継者が決まっている」が17%という回答でした。

 
 アンケート分析の結果、代表者が「80歳以上」の事業者のうち、事業承継時期で最も多かったのが「5~10年先」、次いで「未定」としている事業者が多いという結果に、「今後どうしたら良いのか分からない」、もしくは「自身が働けなくなったら最後は廃業すれば良い」などと考えていると推測されます。また「後継者がいない」と回答した事業所の大半(48%)は「廃業を考えている」ようです。

 事業承継の関心度においても、82%という大多数の事業者が「事業承継に関心がない、相談を希望しない」と答えており、いまだに事業承継への関心が低い状況にあることを改めて認識しました。
 『当センターの認知度』については、半数以上(56%)の事業者が「知らなかった」と回答。今後とも、センター支援内容の更なる周知拡充に取り組んでいきます。このメルマガをご購読いただいている事業者支援ご担当者様におかれましても、あきらめ休廃業等の増加を少しでも減らせるよう、当センターへのご案内、周知など、ご協力をよろしくお願いします。

■ トピック2:事例集「事業承継物語」取材報告第2弾「森食品~日田市~」
 着々と進む2023年版事例集「事業承物語」の取材。今回ご紹介するのは、日田市大山町で梅や柚子の6次産業を手がける「森食品」さんです。昔ながらの製造方法と自然栽培にこだわった梅干しは、全国の品評会で数々の受賞歴もあります。
 そんな森食品さんは、令和4年1月に先代の森タミ子さんから、娘である森敬子さんへ無事に事業承継が完了。承継の経緯やその後について、お話を伺いました。

 残暑厳しい9月初旬、取材班とともに事業所を訪れると、陽光が照りつける中、タミ子さんは塩漬けされた梅をきれいに並べ天日干しの作業、敬子さんは加工場でドレッシングの製造をされていました。
 甘酸っぱい梅の香りが漂う中、取材スタートです。

 まずは先代のタミ子さんから。創業のきっかけや、お客さんからの「美味しい」という言葉が嬉しくて「タミちゃん」シリーズの梅干しを開発し続けてきたことをはじめ、数々のエピソードをお聞きしました。承継後、責任感が増した娘の敬子さんを頼もしく思うと話されており、テレビドラマをゆっくり見る時間がようやく持てるようになったと語られていました。
 続いて現代表の敬子さん。タミ子さんの一生懸命働く姿を見て、勤めていた会社を退職し森食品の一員に。承継してから改めて感じた先代・タミ子さんへの尊敬の念。同時に新たに代表となったからには自分らしさを生かした事業展開を模索したいと、新たに「ケイちゃん」シリーズの商品(梅干し飴)を開発中だそうです。

 最後に、そんなお二人を支援し続けてきた日田地区商工会の三原指導員からもお話を伺って、取材を終了しました。
 とても素敵なお人柄の二人、そして商品に注がれる真心。しっかりと承継された大切な想いは、「森食品」の更なる発展に繋がると感じました。2023年版「事業承継物語」の完成をどうぞお楽しみに!

■お知らせ1:「おおいた次世代経営者育成セミナー2023」のお知らせ
 当センターでは、次期経営者としての経営に関する基本的な知識(財務、税務、労務、法務、DX他)を習得し、円滑な事業承継ができることを目的として、この秋「次世代経営者育成セミナー」を開催します。(参加費無料)

 このセミナーは10月25日(水)と11月21日(火)の2日間、延べ12時間にわたり、専門家による指導により経営者として必要な知識を習得するための研修会です。この研修に参加された次世代経営者には、研修終了後に当センターによる事業承継に関する相談に対応し、更に希望者には専門家による事業承継計画書策定の支援を実施するという特典もあります。

 定員は20名を予定しています。このメールマガジン配信時にはすでに定員に近い申し込み状況となっています。参加ご希望の方は、以下のリンクからお申し込みください。

■お知らせ2:県内のローソン、ファミマ、イオンにパンフレット配置

 大分県と、県内のローソン、ファミリーマート、イオンが、包括連携協定を結んでいます。
 その広報事業の一環として、10月1日~30日までの1か月間、当センターのパンフレットとポスターを店頭に配置してくれることとなりました。
 これまで事業承継についてあまり関心がなかった方々でも、上記コンビニ等に足を運んだ際にパンフレット等を目にすることができ、事業承継や引継ぎということを身近に感じていただける良い機会だと思います。
 配置期間は限られていますが、事業承継に早期に取り掛かるきっかけとなることを願っています。

■無料相談会”はじめの一歩” 相談会・”次なる一歩” 相談会
 大分県事業承継・引継ぎ支援センターでは、県内の中小企業、個人事業の経営者、後継者の方に対して、親族内承継から、役員・従業員や第三者への引継ぎまで、さまざまなご相談に対応しています。
 いずれも、相談は無料(1枠 60分)、事前の予約が必要です。
 以下の4つの相談会をご用意しています。センターでの常設相談や隔週月曜日の定例相談会、また、お近くの商工会議所・商工会での出張相談会も好評開催中です。

 ●”はじめの一歩” 相談会【完全予約制】
 「何から手を付けたら良いかわからない」という方にピッタリの相談会です。事業承継準備の第一歩を踏み出すための「無料診断」を行った上で、次のステップに向けた進め方についてアドバイスを行います。

◎ 常設相談
 平日の9:00~17:00 (月曜日の午前中を除く)、当センター(大分市金池町)にて無料相談窓口を常時開設しています。お電話等でご予約のうえお越しください。

◎ 出張相談会
 当センターの相談員(エリアコーディネーター)が県内各地へ出張し、地元の商工会、商工会議所、金融機関と連携してご相談に応じます。

【10月の ”はじめの一歩” 出張相談会】
◆10/4(水) 宇佐市(会場:宇佐商工会議所/10:00~15:00)
◆10/5(木) 大分市(会場:コンパルホール/9:30~11:30、15:30~16:30)
◆10/6(金) 大分市(会場:コンパルホール/9:30~11:30、15:30~16:30)
◆10/7(土) 大分市(会場:コンパルホール/9:30~11:30、15:30~16:30)
◆10/11(水) 国東市(会場:国東市商工会・安岐支所/13:30~16:30)
◆10/17(火) 大分市(会場:大分商工会議所/13:30~16:30)
◆10/23(月) 別府市(会場:別府商工会議所/10:30~16:00)
◆10/24(火) 国東市(会場:国東市商工会/10:00~15:00)
●”次なる一歩” 相談会【完全予約制】
 「事業承継の準備を始めたが、税務面や法務面で疑問が出てきた」など、事業承継・引継ぎに関する具体的な疑問やお悩みに、事業承継に詳しい税理士、弁護士がズバリお答えします。

◎ 定例相談会
 当センターにて、毎月第2月曜日(税理士)、第4月曜日(弁護士)の午後(13:30~16:30)に開催しています。

【10月・11月の”次なる一歩”定例相談会】
◆第2月曜日(税理士):10/10、11/13
◆第4月曜日(弁護士):10/23、11/27

◎出張相談会
 税理士・弁護士などの専門家が県内各地に出張し、ご相談に応じます。

【10月以降の ”次なる一歩” 出張相談会】
◆10月24日(火) 津久見市(津久見市商工会議所/10:00~15:00)
◆11月2日(木) 宇佐市(会場:宇佐市役所/10:00~15:00)
◆11月7日(火) 日田市(会場:パトリア日田/10:00~15:00)
◆11月14日(火) 豊後高田市(会場:豊後高田商工会議所/10:30~15:30)
◆11月17日(金) 豊後大野市(会場:豊後大野市商工会/10:00~15:00)
◆11月22日(水) 国東市(会場:国東市商工会/10:00~15:00)
◆11月28日(火) 佐伯市(会場:佐伯市あまべ商工会/10:00-15:00)
 この他にも、大分県事業承継ネットワーク構成機関(商工団体、金融機関、自治体、士業団体等)が開催するイベント等にて出張相談会を開催予定です。日時が確定しましたら、当センターのホームページ、公式SNS等にてお知らせします。

【編集後記】
 先月号のメルマガの内容が盛りだくさんだったので掲載を控えていたのですが、おかげさまで当メールマガジン「おおいた事業承継・引継ぎニュース」は、前号で2周年を迎えました。
 「2周年記念特別号!」などと取り立てて特別なことはしていませんが、メルマガ登録者数と開封率が確実に伸びていることに、メルマガ編集部はじめ、当センタースタッフ一同、心から感謝しています。
 この10月5日から3日間コンパルホールで開催される「おおいた事業承継・引継ぎフォーラム2023」など、秋から冬にかけてセミナーや相談会など目白押しですが、そのようなイベントのお知らせや当センターの取り組み内容、事業承継に関する様々な知識、痒い所に手が届くミニ情報など、タイムリーな内容をこれからも分かりやすく皆様の元にお届けしていきます。
 3年目に入った「おおいた事業承継・引継ぎニュース」を、今後ともどうぞよろしくお願いします。

 最後までお読みいただきありがとうございました。それでは次号をお楽しみに! (承 継子)

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発 行:大分県商工会連合会|大分県事業承継・引継ぎ支援センター
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