大分県事業承継・引継ぎ支援センター メールマガジン
 
■がんばれ!アトツギ■おおいた事業承継・引継ぎニュース Vol.26《定期便:2022年12月1日号》

このメールは、本メールマガジンにご登録いただいている方の他、大分県事業承継ネットワーク構成機関において事業承継支援に携わっておられる職員や士業の方など、当センターに関わりのある皆さまにお送りしております。
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 こんにちは。大分県事業承継・引継ぎ支援センターメールマガジン「おおいた事業承継・引継ぎニュース」編集長の”承 継子”です。このメールマガジンは、当センターの支援内容や事業承継に関わる様々な情報を、定期便(毎月1回発行)及び臨時便(不定期)にてお届けしています。

≪ 今号の目次 ≫
・センター長便り:アトツギ、ガンバレ!
・トピック:事業承継に関するアンケート調査の実施と調査報告
・お知らせ:第3回「アトツギ甲子園」エントリ-受付中!
・無料相談会:12~1月の3つの選べる相談会 県内12か所で開催予定
・今月のオススメ本図解  オーナー社長のための相続の基本と節税
・編集後記

■センター長便り:アトツギ、ガンバレ!
 事業承継において、先代経営者の意向は重要ですが、やはり引継ぎ後にどうやって会社を永続的に発展させていくか、アトツギの熱意と決意によるところが大きいかもしれません。
 変化の激しい現在の会社経営で後継者に求められるのは、「リーダーシップ」や「自社事業に関する専門知識」、「営業力」、「判断力」、「将来に対する洞察力」などという調査結果もあります。
 大会社であれば自社の中で計画的な後継者教育も可能ですが、小規模事業者であればなかなか難しいのが現状でしょう。

 大分県では  「おおいた後継者塾」(大分県主催)という後継者教育のプログラムが11月から計6回にわたって実施されています。15名の募集枠でしたが希望者多数により20名の参加となりました。
 経営に必要な知識やノウハウなどを学び、自社の今後の経営計画や財務分析など毎回熱い議論を交わしています。
 また、一昨年から全国レベルの「アトツギ甲子園」(中小企業庁主催)というピッチイベントも始まり、県内からは2年連続でファイナリスト選出など、志の高い後継者を輩出しています。将来の成長エンジンとなる新規事業の開発を目的とした 「GUSH!アトツギ向け新規事業開発支援プログラム」(大分県主催)も、9月から開始されています。これらのプログラムに参加することによって、新事業創造や志を同じくするアトツギのネットワークも構築できています。
 「おおいた後継者塾」、「GUSH!」の今年度申し込みは終了しましたが、「アトツギ甲子園」は絶賛受付中です。このようなプログラムにご興味のある方は、ぜひ参加していただき視野をますます広げて次期経営者としての様々な知識を身に着けてください。アトツギ、ガンバレ!

■ トピック:事業承継に関するアンケート調査の実施と調査報告
 大分県事業承継・引継ぎ支援センターでは、県内の中小企業・小規模事業者のうち、代表者が60歳以上の1,857者(ランダムに抽出)を対象に「コロナウイルス感染症による事業承継への影響に関するアンケート」を9月に実施しました。
 その結果、187件(回答率10.1%)の回答を頂きました。アンケートの調査結果は以下のとおりです。

(1)回答者のうち現代表者の年齢が70歳以上であった事業所:約40%
(2)コロナウイルス感染症による事業承継への影響があった事業者:約20%
(3)後継者候補がいないと回答があった事業者:全体の約43%

更に(3)の「後継者無し:43%」のうち、
 ・廃業を検討している事業者:約37%
 ・これから後継者を探す事業者:約10%
 ・売却や譲渡(M&A)を検討してる事業者:約13%
 ・具体的に(承継について)考えていない事業者:約40%
という結果となりました。


 注視する点として、廃業を検討している事業者はもとより、これから後継者を探す事業者、具体的に(承継について)考えていない事業者については廃業予備軍になる可能性もあり、廃業率の増加が懸念されるため、一刻も早い支援が求められます。
 しかしながら、今回のアンケートで「無料支援を希望する」と答えた事業者は、187件の回答のうち僅か10件(約5%)であったことから、事業承継が喫緊の課題だという認識はまだまだ低いように思われます。同時に、県下における当センターの事業承継支援業務が幅広く浸透しきれていないこともひとつの要因と考えています。
 最近では、黒字経営の事業所が後継者不在により廃業を余儀なくされたというケースがニュース等で散見されます。廃業するにしても取引先等の経営資源の承継を行うことは可能だと思われます。商工会、商工会議所、金融機関や支援機関等の皆様には、廃業する予定、承継について考えていない、などと話をしている事業所があれば、センター職員が帯同訪問しますので、ぜひご一報下さい。

■ お知らせ:第3回「アトツギ甲子園」エントリ-受付中!

 後継者が家業を活かした新規事業アイデアを競い合う中小企業庁が開催するピッチイベント「アトツギ甲子園」が今年度も開催されます。(写真:中小企業庁のHPより引用)
 「アトツギ甲子園」とは、先代経営者がこれまでに培ってきた人材やノウハウ等の経営資源を活かしつつ、「新たに提供できる製品やサービスは何か」、「いま起こっている社会課題を解決するために貢献できることは何か」、「自分自身が熱狂できるビジネスは何か」、自問自答した先にある新規事業アイデアを、全国各地から集まった後継者が発表する舞台です。
 エントリー資格は、39歳以下(1983年4月以降に生まれた方)の中小企業後継者(代表権があっても参加可能)です。
 すでに受付が開始されており、エントリーの締切は2023年1月6日(金)です。
 エントリー者向けオンライン説明会のアーカイブも近日公開されるとのこと。
 今年は、地方大会(3つのブロック)も開催され、大分県からのエントリー者は、2月3日(金)の西日本ブロック大会を目指します。各地方大会でそれぞれ5名が選ばれ、合計15名のファイナリストが3月に東京で開催される決勝大会へ進出することになります。
 これまで大分県からは、第1回(令和2年度) 2名、第2回(令和3年度) 1名が、全国大会ファイナリストに選ばれました。3年連続の決勝大会出場を目指し、多くの“アトツギ”がエントリーされることを期待しています。
 当センターでは、アトツギ甲子園に関するお問合せも受けて付けています。ホームページのお問合せフォームからご連絡ください。

■無料相談会:12~1月の出張相談会 県内12か所で合計19回開催予定
 大分県事業承継・引継ぎ支援センターでは、県内各地での「専門家(弁護士・税理士・中小企業診断士)個別相談会」「エリアコーディネーターによる出張相談会」「月曜相談会」の3つの相談会を開催しています。いずれも「無料」「事前予約制」です。

 12~1月は、計12か所で19回(全日または半日)の開催を予定しています。開催回数も残りわずかとなりましたので、お早めにお申し込みください。

※メルマガ配信時の情報です。予告なく変更される場合がありますので予めご了承下さい。

☆専門家個別相談会 (※今年度開催分はこれが最終回です。)
・由布市:由布市商工会・庄内本所
 - 12月2(金) 10:00~16:00

☆エリアコーディネーター出張相談会
・玖珠郡九重町:九重町商工会
 ‐12月6日(火) 10:00~12:00
・玖珠町:玖珠町商工会
 ‐12月6日(火) 13:30~15:30
・宇佐市:宇佐商工会議所
 ‐12月13日(火) 10:00~16:00
・津久見市:津久見商工会議所
 ‐12月14日(水) 10:00~12:00
・日出町:日出町商工会
 ‐12月14日(水) 10:00~16:00
・臼杵市:臼杵商工会議所
 ‐12月14日(水) 14:00~16:00
・竹田市:竹田商工会議所
 ‐12月15日(木) 9:30~12:00
・竹田市:九州アルプス商工会・久住本所
 ‐12月15日(木) 13:30~16:30
・豊後高田市:豊後高田商工会議所
 ‐1月17日(火) 10:00~16:00
・豊後大野市:豊後大野市商工会
 ‐1月20日(金) 13:30~16:30

☆月曜相談会(当センター面談室)
 - 第2月曜日(税理士):12月12日、1月10日
 - 第4月曜日(弁護士):12月26日、1月23日
 - その他月曜日(当センタースタッフ):12月5日、19日、1月16日、30日
※時間はいずれも13時30分~16時30分(1事業者50分)
※月曜日が祝日の場合は火曜日に開催

■今月のオススメ本:図解 オーナー社長のための相続の基本と節税
 「相続の話をすると縁起が悪い」と、考えることすらしない人も多いのが現状でしょう。事業承継を考える中で、相続について考えることも大切な作業のひとつです。
 実際、支援途中で不幸にも亡くなられた方もおり、ご家族は悲しむ暇もなく各種手続きで奔走された例もたくさんあります。相続は事業承継と同じ、早めの対策が重要です。
 この書籍には、「相続とは?」、「相続財産の評価方法を知っておこう」、「不動産をうまく管理する」、「事業の安定・発展の鍵を握る自社株の相続」など、オーナー社長にとっても準備しておいて損にはならない事例がたくさん掲載されています。
 相続を「争族」にしないために、経営者の方もご一読されてはいかがでしょうか?



【編集後記】
 今年もあと1か月となりました。ご好評いただいている無料相談会も終盤に差し掛かり、今年開催分は残すところ十数回です。
 豊富な知識と経験をもつ専門家に悩みを相談することによって、心のつかえが取れ、年内に解決の糸口を見つけることができれば、今年のクリスマスや年末年始はいつも以上に楽しく穏やかに過ごせるかもしれませんね。
 当センターでは、無料相談会をはじめ今年も多くの事業承継問題に取り組んできました。協力支援機関の皆様にも大変お世話になりました。誠にありがとうございます。
 これからもお悩みを抱えた事業者さん達のお役に立てるよう、スタッフ一同ご相談をお待ちしています。来年もどうぞよろしくお願いいたします。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。
今後ともよろしくお願いします。では、次号をお楽しみに! (承 継子)

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