<OCC News>
「OCC 分析センター:酸化アルミニウムの湿式分析
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2023.12.8発行 Vol.27
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関係各位

 さて、今回は、酸化アルミニウムの湿式分析についてご紹介します。
 耐火物用の酸化アルミニウム原料(アルミナ原料)やアルミナ質耐火物などの化学成分は、通常、蛍光X線ガラスビード法(以下、蛍光X線分析と称する)を用いて分析します。蛍光X線分析による定量分析では、アルミナ値の異なる複数の標準物質を用いて検量線をつくり、その検量線によって定量値を得ます。その際用いる標準物質は、耐火物技術協会の標準化委員会にて値付けされたものが利用できます(外部委託によって頒布されている)。
 ここでポイントになるのが、標準物質中のアルミナの分析値です。この分析方法が今回紹介する湿式分析です。湿式分析は絶対法と言われ、蛍光X線分析が普及する前の耐火物及び原料の分析はすべて湿式分析に依りました。湿式分析は、非常に多くの時間と労力を要することが長年の懸案事項でありましたが、蛍光X線分析の採用により、湿式分析のような高度な分析技術を要せずとも、短時間で分析できるメリットが生じました。しかし、その代償として、湿式分析技術者が減り、蛍光X線分析以外の湿式分析に支障が生じるようになりました。例えば、ICP、原子吸光、分光光度計、滴定法、重量法を用いて行う分析では、試料の前処理などに湿式分析の知識と技能が必要になります。主成分が蛍光X線分析で分析できたとしても、微量成分や蛍光X線分析では分析できない成分には湿式分析が必要になります。
 すでにご案内しているように、OCCでは、湿式分析が可能な体制を構築し、各位の利用に供せるようになりました。しかし、湿式分析は経験を積んでいくことが必要ですので、普段に分析技術を磨く必要があります。そこで、今回のような課題「酸化アルミニウムの湿式分析」を設け、分析技術の維持向上に努めております。
 各位の一層のご支援を賜りたいと思います。

 ▼酸化アルミニウムの湿式分析事例▼詳細をお知りになりたい方は、以下をクリックしてください。
http://occ.optic.or.jp/magazine/magazine_detail/index/26.htm
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以上、OCCからのお知らせでした。
今後ともよろしくお願いいたします。
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