GK Design Group Newsletter   November 2023

皆様こんにちは、GKデザイングループです。夏のような暑さから一転、朔風払葉（きたかぜこのはをはらう）季節へ、冬支度に急ぎます。今月もGKデザイングループの取り組みや話題をお届けします。

TOPIC

日本開催は34年ぶり「WDO世界デザイン会議東京2023」閉幕
デザインの可能性を多視点で考える

10月27日から3日間、夏の余韻が残る東京の地で、「WDO世界デザイン会議東京2023」（主催：World Design Organization、世界デザイン会議東京2023事務局）が開催されました。本会議の実行委員長はGKデザイン機構 代表取締役社長 田中一雄が務め、世界各地のデザイン関係者はもちろん、エコロジー、コミュニケーション、サイエンス、テクノロジーなど幅広い領域を担う関係者が集結。オンライン配信による視聴を含めた延べ1,300名が参加し、デザインの新たな役割や可能性をめぐって、クロスオーバーした議論が展開されました。

2日目の国際デザインカンファレンスではメインテーマ「DESIGN BEYOND」のもと、4つのサブテーマが分科会で討議され、「Humanity」では新たな人間像から、「Planet」では地球環境問題のソリューションから、「Technology」ではDXとAIからデザインを考え、「Policy」ではデザイン政策のこれからに注目が集まりました。今日の時代の転換期において、地球環境へのダメージや人間中心の考えにも疑問が投げかけられ、DX社会や人間とAIの共存の課題も浮上しました。

最後の総括セッションでは、人間を中心に据えるデザインのあり方からの脱却、そしてローカリティの尊重および大企業や政府によるデザインとローカルなデザインの間にあるギャップを埋めるための橋渡しの必要性などを共有。今後、様々な問題解決に挑み、未来のデザインがどのように社会に貢献できるのか。創造的な発想と人間ひとりひとりへの眼差しを通じて、デザインの可能性を考える機会となりました。

NEWS

デザインで、物流の現場を快適に
住友ナコから電動フォークリフト新型「QuaPro-B」発売

新しく生まれ変わった電動カウンター型フォークリフト「QuaPro-B」が、いよいよ12月に住友ナコフォークリフト株式会社から発売されます。GKデザイン総研広島は創業50周年を迎えた同社のブランディングで協働し、住友ナコらしさを掘り下げたブランドブックを作成。これを起点に同社とお客様をつなぐブランドコミュニケーションとして、ロゴマークやブランドメッセージ、コミュニケーションアイテム各種のVIをデザインしてきました。そして、新型「QuaPro-B」はその思想やスタイルを製品に展開してデザインした第一弾です。機体には、斜めラインを造形モチーフとし、トラスパターンで躍動感を随所に表現。コックピットのデザインは作業者のニーズを取り入れ、前方視界・乗降性・操作性・居住性の向上を目指しています。初心者からベテランまで、幅広い作業者が快適に働く物流現場にふさわしい、高品質なプロダクトを具現化しました。
→ 住友ナコフォークリフト「新型QuaPro-B特設ページ」

Information

GK京都オフィスリニューアル

GK京都は創立50周年を機に、自社オフィスをフルリノベーションしました。オフィスは、未来のはたらく場のプロトタイプと位置づけ、様々なエリアで構成されています。セミナーやディスカッションを通じて協創を促す空間、来訪者が自由に交流できるオープンスペース、京都の文化や場所を大事にした和室の離れなども。作業や気分に応じて選択でき、心豊かに楽しくクリエイティブに向き合えるオフィスを実現しました。クライアントや社会の課題に対して、“ともに考え、ともに未来をつくる” 羅針盤となれるデザインファームを目指して、この空間からよりよい価値創造に取り組んでいきます。
→ 詳細はこちら　

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