GK Design Group Newsletter   May 2023

皆様こんにちは、GKデザイングループです。G7広島サミットが開幕となりました。今月は広島でのプロジェクトの取り組みを含めた話題もお届けいたします。
NEWS

日本三景の島・宮島への玄関口
観光と日常を兼ねる、広電宮島口駅サインデザイン

広電宮島口駅（広島電鉄株式会社）は、厳島神社を祀る宮島へいざなう玄関口です。フェリーターミナル隣接地に移設・リニューアルを遂げ、サインデザインをGK設計が担当しました。特徴的な駅舎の大屋根を生かし、コンコースやホームのサインはスッキリとみせた外観に。ホームサイン筐体にスピーカーや発車ブザーなどの機器類を取り込みつつ、フォルムに宮島らしさを忍ばせています。サインはガイドラインから見直し、海外の方にもわかりやすい内容に一新。また、宮島口は観光という非日常的な価値だけではなく、地元住民の方々の日常生活の拠点として賑わい集う場所でもあります。観光の玄関口でありながら、日常シーンにも寄り添った、「ハレとケ」のバランスを大切にしたサインを目指しました。

HARMOの静寂性を生かして船上ジャズを
水上モビリティ実証実験・徳島市

次世代電動操船システム「HARMO（ハルモ）」を搭載したボートを使用して、徳島市の新町川と助任川で水上実証実験・試乗会が行われました。この試みは「ひょうたん島周遊船」の電動化を見据えたもので、脱炭素と水辺の賑わい創出を目指した新しい体験や使い方の検証が目的です。「HARMO」の静寂性を生かした “会話を妨げない乗船体験”を主題とした催しは、水上ステージに見立てたボートでジャズライブが開催できるほど。街の方々もカフェクルーズなどに乗船しその魅力を体感いただきました。徳島市、ヤマハ発動機株式会社、NPO法人「新町川を守る会」と協働し、本機のスタイリングデザインを担当したGK京都が企画立案およびデザイン面で参画し、アンケート制作から実証実験のロゴデザインに至るまでサポートしています。

思いと出会いがデザインをつくる
GKモノ/コトLab「雨でも車いすで出掛けたい」

“雨でも出掛けたくなる雨具を考えたい！”車いすユーザーのご家族からの発案で、GKダイナミックスが主宰する体験型コミュニティ「GKモノ/コトLab.」でのプロジェクトが始動しました。クラウドファンディングの支援者・資材提供者を募り、毎月全国より車いすユーザーや研究者など多様なメンバーがオンラインに集い、ゴールを模索していきます。アイデアや知見を交わす中で、畳みやすさに着目した雨具ポンチョ案を提案。機能的な立体構造や仕組みをメンバーと共創してデザインしました。また、5月13・14日に開催した「有明カーツーリズムフェスタ2023（東京・有明）」にて最終プロトタイプを一般公開し、下旬には課題発案のご家族の元へ届けます。ストレスフリーな雨具で、雨の日も外出を楽しみにしてくださる姿が目に浮かぶようです。

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